突然さいアリに鳴り響いたのは、桜庭和志の入場曲、「SPEED」のテーマ!
信じられない!
昨年PRIDEに見切りをつけてHERO’Sに移籍した選手が・・・。
そこに所属したまま、PRIDEのリングに上がれることがあるものだろうか。
桜庭は、本当に入場ゲートから入ってきた。
タイガーマスクのマスクを被ってはいるが、確かに桜庭和志。
そもそも桜庭でなければ、マスクなど被らない。
DSE社長の言う「1つだけ実現できなかったカード」ということは・・・。
次に会場に鳴り響いたのは、やはり「FLAME OF MIND」。
桜庭との対戦を熱望されていた、田村潔司の入場曲だ。
因縁深い桜庭と田村が、ついにPRIDEのリングで向き合った。
騒然とする、さいたまスパーアリーナ。
PRIDEの命日に・・・。
これほどのサプライズは、めったにお目にかかれない。
ありえないことなのだ。
対戦することが可能なら、もっと早く実現していればよかった。
PRIDEのリングに戻る気持ちが残っていたなら、HERO’Sに移籍しなければよかった。
友達は言った。
「ヘンな例えだけど、知り合いの葬式だったら、昔何があってもかけつけるだろう・・・」
そうか、今日はPRIDEの命日、PRIDEの葬式だったのだ。
そしてわかったことがある。
願って行動すれば、いつかは、かなうことがあるということ。
Never say never.
「絶対にない、ということはない」
学校でも、仕事場でも、家庭でも、地域でも。
Never say never.
絶対にない、ということはない。
本当に「桜庭VS田村」が実現するのかはわからない。
もはやこの対戦は、賞味期限も切れかかっている(もしくは切れている)。
そんなことは、格闘技のファンだったら、誰もが思っている。
それでも、「絶対にない、ということはない」。
あきらめないで行動すれば、いつかは、かなうことがある。
それを思い出させてくれた、「日本製・純PRIDE」の命日だった。