写真は、230622、中3数学の授業です。
230622の新聞記事に「県内公立高の再編 920人分募集を停止」がありました。
「県内」というのは、埼玉県内のことです。
「来春の全日制入試」ともあります。
募集をやめるのは、岩槻北陵、浦和工業、鳩山、皆野、八潮、和光の6校。
この6校の生徒の合計が、920人です。
いずれも他の6校と再編され、2026年度から6つの新校になる予定。
2024年度の県内の中学卒業予定者は、62019人。
2023年度より、792人減る見込みということで・・・。
この募集停止は、数字的に合っていると思います。
2023年度、埼玉県公立高校入試の結果を見ると・・・。
「2023年度入試の欠員補充 全日制68校(1485人)」とありました。
特に、学力下位の公立高校で“定員割れ”の傾向がありますね。
先日、ある私立中学・高等学校の説明会に参加しました。
そこでの資料より、埼玉県全日制私立高校全体で・・・。
● 入学者数 18864人(昨年度比 +442人)
そして、埼玉県の全日制公立高校全体で・・・。
● 入学者数 34662人(昨年度比 -627人)
学力下位の公立高校中心に“定員割れ”の傾向がある一方で・・・。
私立高校は、好調なことがうかがえます。
私立高校の授業料軽減補助制度が広まってきたこともあります。
学力中上位校、上位の公立高校は、入学したい子どもが多数で不合格者も出ます。
競争があるので、偏差値はほとんど変わりません。
次年度にも、その魅力は続きます。
学力下位の公立高校は、不合格者がいなくて、誰でも入れるかも。
競争がないので、偏差値は下降していきます。
次年度以降、魅力が薄れていくことになるかなと。
私は、公立高校のよいところもたくさんあると思うので・・・。
再編や募集停止は必要ですが、なんとか頑張ってほしいなと。
私立高校のよいところを見習いつつ、少しアピールに力を入れるか・・・。
さて、埼玉県白岡市・篠津中、第1回定期テストが迫りましたね。
全学年、230628&220629です。
2週間前からテスト範囲に戻って勉強しています。
過去問より、文字を使っての記述問題を解説しています。
問題「図のように、縦がx、横がyの長方形の花壇に沿った幅aの道がある。この道の面積をS、道の真ん中を通る線の長さをlとするとき、S=alであることを証明しなさい」
中3の最初の内容、「多項式」の問題です。
フリーのスペースに、自力で記述(説明)していきます。
「思考力・判断力・表現力」が必要な問題となります。
まず、Sは道の面積なので、全体の面積から花壇の面積を引きます。
次に、alは、道の「幅×長さ」なので、これも道の面積になります。
lの長さは、x、y、aを使って表すことになります。
道の面積を2通りの式で表しつつ・・・。
まとめると、最終的には、どちらの式でも同じ答えが出るはずです。
なにせ、同じ道の面積ですからね。
それでは、解答例を見てみましょう。
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S=(x+a)(y+a)-xy
=xy+ax+ay+a2乗-xy
=ax+ay+a2乗・・・①
al=a×{(x+ 1/2a)+(y+ 1/2a)}
=a×(x+y+a)
=ax+ay+a2乗・・・②
①=②より、S=alである
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これとまったく同じ書き方でなくても大丈夫です。
↑確認してみてくださいね。
近年は、計算の「知識・技能」は、もう当然で・・・。
「思考力・判断力・表現力」を重視していることがあります。
今回の試験範囲「多項式」にも、そんな問題が大きく2種類ありますよ。
今回勉強した過去問は、その2種類が1問ずつ出題されていました。
どちらも、フリーのスペースに記述していく問題。
「多項式」の記述問題、このくらいの出題でちょうどいいかも。
2種類のひとつは、教科書P.35にある「ドーナツの証明」問題です。
「ドーナツ」というのは、私が勝手に言っているだけですが★
正確にいうと、道の面積の証明問題です。
形としては、丸いドーナツと四角いドーナツの2つが基本で・・・。
それより難しい、「校庭のトラックドーナツの証明」も勉強しました。
今回勉強した過去問(上の問題)は、それらよりは少しカンタン目でした。
2種類のもうひとつは、教科書P.33にある、数の性質の証明問題です。
模試でも数の性質の証明は、ほぼ必ず1問出題されます。
今回勉強した過去問は、カレンダーの規則性を使った説明でした。
例年は、このくらいで終わるのですが。
今回勉強した過去問は・・・。
全体としては、量的にも質的にもやや難しかったかなと★
まず、毎年出題されるわけではない循環小数の問題が2問。
片方は、やり方が身についていれば途中まではできるのですが・・・。
最後の約分のところ、初見だとできないかなと思います。
さらに、やたら難しい因数分解が3問ほど。
特に「a2乗-b2乗+2bc-2a+1-c2乗」の因数分解。
学校のワークに出ていれば、できるのかもしれませんが・・・。
私は自力なので、時間がかかりました★
いや、これは学校のワークに出ていても、けっこう難しいと思います。
答えは「(a-1+b-c)(a-1-b+c)」となります。
途中の式が5本ほど必要でした。
このあたりの難しい問題5~6問落とすと80点台となりますが・・・。
ひとまず、それでもけっこうできたと言えるかと。
すべて学校のワークから出た問題でなければ、100点はいなかったかな。
とはいえ、中3の1学期は計算がほとんどです。
だから、練習してできるようにしておけば・・・。
多くの子どもが、高い得点(今回は80点台)になるような気がします。
高い得点、よい成績を取るチャンスではありますが・・・。
周囲の子どももできるので、学年順位はどうかなあと。
つまらない間違いをすると、学年順位は途端に下がるということです★
「あ~、これわかってたのに~」という間違いは、なくしてほしいです。
展開の公式や√のルールを覚えて、途中の式を丁寧に書くこと。
それを、日々の勉強から守って、定期テストも正解させましょう☆
↑単なる計算は、すべて正解させてほしい☆
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