ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

Q 19「塾は、何年生から行けばいいの?」

2019-05-25 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 19◆◇◆

Q 19「塾は、何年生から行けばいいの?」

A 19「小5から、算数週1回でもいいので、と言っています」

パンフをもらいに来た保護者から、聞かれたことがありますよ。
「塾は、何年生から行けばいいんですか?」

私は、いつもこんな感じで答えています。
「小5から、算数週1回でもいいので、塾を使うといいと思いますよ」
塾ということは、学校よりも少し上のレベルで勉強するという前提です。

このようなことを言うのには、理由があります。
算数・数学は(英語も)「続きモノ」なので・・・。
昨年の勉強ができない場合、今年の勉強ができないことが多いからです。

理論的には、昨年のカンタンなことができないのに・・・。
今年の難しくなったことができるはずがないというか。

算数・数学について、しっかりと勉強したほうがいい学年は・・・。
小5からだと思っています。
小5の算数は、計算はモチロンのこと、「割合」「円」などがあるので。

特に小5は、「割合」(小数の「割合」)がポイントかなあと思っています。
学校では、詳しく勉強しないようです★
ここで、「○割引」とか「○%増し」の式まで、しっかりやりたいですね。

これらは、中1の「文字と式」あたりでも、また出てきますから。
小5、小6(分数の「割合」)で鍛えておかないと・・・。
中1で、イチから説明になってしまいがちです。

小6の算数なら、特に「速さ・時間・距離」を鍛えておきたいですね。
あとは、「比と比の値」(比例配分も)あたり。
これらは、中学校でも、ずっと出てくる重要な内容なので。

あとは、全般的に図形を勉強させておいたほうがいいと感じています
すべて、中学校につながっていきますね。
「小学生のうちは、計算さえできれば・・・」は、ダメだと思っています

小5、小6の算数を塾などで勉強しないのなら・・・。
次は、中1からは勉強させたいですね。
中1の最初、「正負の数」「文字と式」「一次方程式」の計算がポイントかと。

たとえば、「正負の数」なんかは、学校だけでも「わかる」わけです。
「3-5=-2」とか、カンタン、これ以上教わらなくてもいい、という感じ。
それで、安心してしまっている子どもと保護者がいます★

ただ、実際には「正負の数」の累乗の計算や四則混合計算になると・・・。
「できない」ということが出てきます。

● 根本的に「わからない」
● 「わかる」けれど「できない」

・・・この、どちらかです。

この計算を、学校以上に練習させておかないと・・・。
中3くらいになっても、ずっと計算ミスをしている感じです(もしくはできない)。
中2から塾、中3から塾の子どもは、このパターンがあります。

小5、小6からが理想、それがダメなら中1から・・・。
途中の式の書き方なども教えて、書かせて、こちらで確認することです。
カンタンなことばかりやっていても、途中の式を書く習慣がつきません。

算数でこれをしておくと、できる子どもは数学が得意になります♪
できない子どもでも、数学の計算だけは正解させることができます。
中1は、落とせないという感じがしますね。

英語については、アビット新白岡校では、小6(小5)でも勉強していますが・・・。
「できなくなる前」「苦手になる前」の中1から勉強させたいですね。
英語は、他の教科の学力がまともな子どもなら、中1からでもいい気がします。

アビット新白岡校では、中3については・・・。
夏休み以降は、入塾してもらったことがありません。
まあ、残念ながら問合せも、ほとんどありませんが★

あと、中3でガッツリ偏差値【SS 40】台、学年順位の下位2割だと・・・。
もう、集団指導を理解する力がないように思っています。
だから、「1対1」か「1対2」の個別指導専門塾がいいかもしれません。

大学生の先生の「補助付き」なら、動いていけるかなと。
そのほうが、できない子どもにとっては、いいかなと思っています。
もう、中学校の授業もわかっていないはずなので。

最近、ある人から・・・。
「塾は中3からでいいという風潮は、半分は塾側に責任がある」
・・・そのようなことを言われました。

「塾は中3からで大丈夫」 そう言っている塾があるということでしょうか?
私は上記の通り、思ったことも言ったこともありません。

あと、保護者に、こんなことを言われたことがありますよ。
「小5から塾と言っているのは、どうせ営業でしょう?」
まあ、この記事を読んでもらって、あとは個人の考え方になりますね・・・。

気になるのは、中3の1学期からアビット新白岡校に来た子ども。
その子どもの学力の伸び具合ですね。
人数は少ないですが、ザックリと紹介しておきます。

● 2割は、全体的にけっこう伸びた
● 6割は、一部の教科が伸びた
● 2割は、頑張ってはいるが変わらない

・・・このような感じです。

「全体的にけっこう伸びた」子どもには、ある特徴があります。
中3の1学期にアビット新白岡校に来た時点で・・・。
北辰テスト(模試)の偏差値が【SS 55】くらいあったのです。

今まで自力で勉強していて【SS 55】って、なかなかやりますね♪
このくらい土台があると、鍛えるとより伸びるという感じです。
最終的には、【SS 60】を軽く超えるくらいになりました。

でも、同時に残念に思うこともありますよ。
「この子ども、小5から算数をやっていれば、もっと伸びたのに」
まあ、タイムマシンでもないと戻れませんが★

中3から週2回、塾に通ったとしても・・・。
少し上のできる子どもも、すでに週2回、塾に通っています。

同じことをしていても・・・。
相対的なもので、少し上の子どもを抜くのは難しい場合があります。
相対的なものというのは、学年順位や偏差値のことです。

ある子どもは、小学校からクラブチームでサッカーをやっていて・・・。
中学校でも、ほぼ毎日、サッカー部で練習している。

一方、別の子どもは、中3からサッカー部に入部して・・・。
中学校で、ほぼ毎日、サッカー部で練習している。

単純に考えたら、中3からサッカーを始めても・・・。
クラブチーム上がりの子どもより上手になることは、なさそうです★

小5から、算数週1回でもいいので・・・。
「学校よりも少し上」のレベルで、鍛えておきたいです☆

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Q 18「なぜ塾に行っているのに、公立高校が不合格なの?」

2019-05-24 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 18◆◇◆

Q 18「なぜ塾に行っているのに、公立高校が不合格なの?」

A 18「不合格になるパターンは、3つあります」

埼玉県公立高校入試は、誰もが100%合格するわけではありません。
特に中上位以上の高校の場合、倍率は1倍以上になります。
当然、不合格になる子どもが出ます。

あまり多くはないですが・・・。
アビット新白岡校でも過去、残念ながら不合格になった子どもがいます。

そんな子どものパターンを3つ紹介します。

◆ パターン①「北辰テストの偏差値【SS】は、よく出ているから大丈夫!」

過去の北辰テスト(入試模擬)の【SS】で安心してしまい・・・。
入試前の1~2ヵ月の勉強に身が入らない子どもです。

入試前の1~2ヵ月、周囲の中3生は、どう勉強しているでしょうか?
受験する公立高校に必要な【SS】が取れている上で・・・。
過去問や入試用教材を一生懸命に勉強しているはずです。

入試前の1~2ヵ月、それをしない、もしくは手を抜く子どもがいます。
いくら“少し前に”よい【SS】だったからといって・・・。
周囲から遅れをとってしまうのは、目に見えています★

“少し前”の過去のことは、もう思い出さなくてもいいくらいです。
目の前にある現実、過去問や入試用教材を一生懸命勉強しましょう。

具体的には、どうすればいいのでしょうか?

たとえば、数学の過去問の直しなどは・・・。
必ず「解けるように」しておきましょう。
途中の考え方、途中の式から直して、考えて、できる状態にします。

間違えても答えだけ写して、何も考えずに終わりにする子どもがいますね。
公立高校入試前に、まだそんなラクをしようとするものか・・・★
「できる」まで行っていないので、「勉強のやり方」が、おかしいですよ。

ただし、難し過ぎる問題もありますよね。
「これ、解説読んでもまったくわからないし、時間を使うだけムダかも」とか。

数学のすべての問題を理解する、解けるとしなくてもいいのです。
自分のレベル、受験校のレベルを考えながらでかまいません。

でも、この時期になればわかるでしょう。

● 「これは解けないとヤバい」
● 「これは解説を読めば、なんとか解けそうだった」
● 「これは先生に少し教われば、わかりそうかな」

直しをするときは、「できる」状態で終わってほしいです。
もしくは、具体的に質問すること。

入試直前まで、やるべきことをやることです。

◆ パターン②「どうしても、○○高校がいいので!」

近年、北辰テストは、埼玉県公立高校入試に似せて作ってあります。
北辰テストの合否データなどの精度も上がっているように感じます。
だから、北辰テストの【SS】から志望校を決めると合格しやすいかと。

自分の北辰テストの【SS】を考えないで・・・。
志望校を、自分の【SS】の「少し上に」もっていく場合があります。
これで不合格になることがありますね★

このパターンは、偏差値【SS 60】前後の子どもです。
このあたりの“ある程度できる”子どもは、なぜか・・・。
「自分だけはうまくいく!」と勘違いすることが多いです。

子どもは、北辰テストの合否データと、ずれていても・・・。
「どうしても、○○高校がいいので!」と譲りません。

ガチの入試をしたことがないので・・・。
「失敗する」という想像ができないようなのです。

子どもが「チャレンジなんで!」と言うこともありますね。
この場合の「チャレンジ」というのは・・・。
「不合格でも別にかまわない」という意味です。

私は、こんなことを言うこともあります。

「チャレンジだと言うなら、公立高校は受験しないでほしい。初めから私立高校の単願にすれば? 公立高校を受験するなら、必ず合格するつもりで勉強してほしい」

なぜ、こんなやる気のなくなるようなことを言うのでしょうか?

それは不合格になると、少なからず塾のせいになるからです。
人は、失敗したとき自分の責任とは思いたくないものです。
特に、まだ子どもですからね。

不合格の場合、保護者の方も含めて、塾とは疎遠になってしまいます。
こちらが「今後のためにも、入試の点数を教えてください」と言っても・・・。
「もう忘れたいので」などと言って、教えてくれません。

保護者の方には、「あんなに何年も通わせたのに・・・」という恨み・・・。
・・・ほどではないにせよ、モヤモヤが残ってしまうようです★

最後の最後、公立高校入試は・・・。
どこであれ合格したほうが、お互いhappy endで終わることができます。
自分の【SS】を見て、志望校の選定に気を付けてほしいと思います。

◆ パターン③「友だちが〇〇高校を受験するから!」

中学受験を経験していないと、高校受験が初めての受験となります。
心細いこともあるようです。

これは特に、部活の仲間との絆が強いときに出るパターンです。
どこまでも「友だちと一緒」にこだわります★

友だちが、自分の学力よりも低い場合・・・。
「ここならラクだ、努力も少なくて済む」と引っ張られます
もったいないケース(合格はしますが)。

友だちが、自分の学力よりも高い場合・・・。
「学力が足りないのはわかっているけれど、友だちと一緒がいい」と引っ張られます。
無謀なケース。

どちらも、「他人ありき」でよい選択ではありません。

そして、いざ自分が○○高校に願書を出してみると・・・。
そのあと、友だちは言うのです。
「やっぱり〇〇高校は難しいし倍率も高かったから、△△高校にしたよ」

これで、自分が〇〇高校を受験する理由は薄れましたね★

無事に、同じ〇〇高校に願書を出して受験した場合です。

自分が合格して、友だちが不合格だったら・・・。
「あいつは不合格なのか~」と、〇〇高校に合格した意味が薄れます。

逆に、友だちが合格して、自分が不合格だったら・・・。
「友だちに合わせなければよかった・・・」と、後悔するでしょう。

自分の学力や好みは、必ずしも友だちと一緒ではないでしょう。
友だちに依存せずに、自分の道を進んでほしいです。

中学校の友だちにこだわらなくても・・・。
高校では、新しい気の合う友だちが見つかるはずです。
中3生には、それらが想像できないことがあります。

以上が、「塾に行っているのに、公立高校が不合格」の3パターンでした。

何年も通塾してくれた子どもが・・・。
最後の最後、公立高校入試で不合格になってしまうこと。
塾で働いている人間にとっては、これ以上残念なことはないです。

不合格の子どものほうが少ないこともあり、ずっと覚えていたりもします。
何年も通ってくれていて、付き合いの長かった場合は特に★
思い出すと悔やむばかりです。

もちろん、私の対応が悪かったせいもあるでしょう。

子どもの学力を、最後に1段階伸ばしていれば。
受験校のレベルの「できる」まで、過去問を勉強させていれば。

もしくは、子どもと保護者の方に響く話し方で・・・。
志望校を、現実味のあるものに変えることができていたら。

あなたの公立高校を受験する中3生は、あなたと同じくらいの学力です。
自分の学力を知って、事前の準備を万端にして・・・。
公立高校入試本番、学力検査に臨んでほしいと思います☆

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Q 17「テストで『時間がなかった~』と言っています」

2019-05-23 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 17◆◇◆

Q 17「テストで『時間がなかった~』と言っています」

A 17「時間は全員に平等にありますので、改善点を大きく2つ」

テストができなかったときの言い訳で、「時間がなかった~」があります。
私も仕事について、たまに言っている気がしますが★
基本的に認められませんよ。

たとえば、中学校の定期テスト、数学を考えてみましょう。
テストを解答する時間は、50分なら50分、全員に共通にあります。
自分だけが時間がないわけではありません。

また、「時間がなかった~」という子どもが・・・。
学力診断テストや北辰テストの過去問を塾内で解いているとき。
私が見ていると、けっこうボ~っとしていることがありますよ★

結局、自分が問題を解けないのを「時間」のせいにしているだけかなと。
保護者は、子どもがテストを解答している様子がわかりません。
だから、「時間」について勘違いするのでしょう。

まず、改善点の1つ目です。

「時間がない」というのは、学力が低いということに近いでしょう。
全員共通の問題を、全員共通の時間を使って・・・。
解き終わることができないわけですから。

「時間がない」の対策としては・・・。
普段の勉強からしっかりやって、スラスラできるようにしておくことです。
かなり当たり前のことですが★

イキナリ、スピードが上がることはありません。
まず理解です、しっかり解けるようになることが第一となります。
そのあとに類題を練習して、その系統の問題ができるようになる。

それを、ある程度繰り返すと・・・。
初めて、スピードが上がっていくことになりますよ。
スピードが出ない子どもは、まず、しっかり解けるようにすることです☆

「時間内に出せない力は実力じゃない」
 (中田敦彦〔なかた・あつひこ〕 日本のお笑い芸人 『大合格 参考書じゃなくオレに聞け!』より)

次に、改善点の2つ目です。

「時間がない」の別のパターンもあります。
それは、自分の学力を超えるような難しい問題に時間を使ってしまい・・・。
他の正解させられるはず問題に、手を付けなかったという場合です。

これは、時間の配分ができていない・・・。
まあ、広い意味で学力が低いということになってしまうでしょう★
やはり、基本的に認められません。

できない問題に出会ってしまったら、迷わず飛ばして次にいきましょう。
そして、ひとまず最後の問題まで辿り着くことです。
「最後まで行かなかった~」というのも、基本的に認められませんよ。

難しい問題を飛ばして、最後の問題まで辿り着いた・・・。
あとの動きは、2つあります。

まず、動きの1つ目は、難しい問題に戻って考える、解こうとすることです。
これは比較的、まだ時間が残っているときの動きですね。
しかも、他の解いた問題は正解しているはずの場合です。

またじっくり考えると、今度は正解が見えてくるかもしれません。

動きの2つ目は、正解しているかわからない問題の見直しをすることです。
これは、もう時間がなくて・・・。
難しい問題を考えるヒマがないときの動きです。

これで間違いを見つけて、直すことができれば・・・。
そのほうが、得点は高くなるでしょう。

難しい問題を考えていても、結局解けなくて・・・。
得点に結びつかないかもしれませんから。

学力上位層にとって・・・。
中学校の定期テストの数学で、難しい問題というのは1問程度です。
その配点は、5点程度のことが多いです。

学校の先生は、1問くらい見たことのない問題を入れたがります★
それは、学校のワークにも出ていないような応用問題です。
「100点阻止問題」と言われたりもしていますよね。

だから、その「100点阻止問題」の5点は捨てたとしても・・・。
あとの、できるはずの問題は全て正解させてほしいです。
それには全体の見直しをしたほうが、結局得点は高くなりますよ♪

その判断は、全体のでき具合と、難しい問題が解けそうかどうか。
そのあたりを考えてほしいです。

学力上位層の子どもは・・・。
100点狙いで100点、もしくは95点を取れると思いますよ☆

「難しい問題ができないから沈むんじゃない。できる問題を落としまくるから沈むんです」
 (ストロング宮迫〔すとろんぐ・みやさこ〕 成績向上委員会主宰)

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Q 16「なぜ、いつも計算ミスをするのか?」

2018-04-27 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 16◆◇◆

Q 16「なぜ、いつも計算ミスをするのか?」

A 16「大多数の子どもは、計算ミスをするのが普通です」

あるセミナーで聞いた話です。
たとえば、北辰テスト(模試)や公立高校入試だとすると・・・。
最初の大問1にて、計算問題(と少し)でミスをしないのは誰か?

これは、学力最上位の子ども“だけ”ということです。

北辰テストで、5教科の偏差値が【SS 70】の子どもは、3%ほどなので・・・。
その子どもたちと、数学が得意な、あと少しの子どもだけでしょうか。
私が現場で見ていても、同じような感じです。

それ以外は、様々な理由で、大問1から間違えることになります。
だから、1~2問の計算ミスは、特別なことではなく普通のことです。
「計算ミスするな!」と厳しくツッコんでも、あまり解決にならないかなと★

【SS 50】の子どもは、もちろん難しい問題はできませんが・・・。
同時に、大問1の計算(と少し)も、すべてできるわけではないのです。
だからこそ、【SS 50】になっているわけですから。

ただ、「できるはずの計算でミス」だと、保護者は納得いきませんよね。
主に、筆算やカンタンな計算でミスする理由を、いくつか紹介します。
私が現場で見ていて感じることです。

● 「できるはず」ではなく、わかっていない(できない)
● 模試や本番の入試だと、緊張してしまう
● 正解しようという意識が低い、リラックスしすぎ
● 面倒がって、暗算をしている
● 筆算の字が汚い
● 筆算の字が小さい
● 計算に集中していない
● 注意力が薄い
● (番外編)途中式を書かない

・・・もっとあるかもしれませんが、ひとまずこれだけ出ましたよ。

ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

● 「できるはず」ではなく、わかっていない(できない)

中3くらいになると、ありがちなことです。
√(ルート)や2次方程式は、計算といってもルールが複数あります。
だからミスではなく、単純に「できない」可能性がありますね。

これは、原因がハッキリしているので、対処法はカンタンです。
私なら、その計算が載っているプリントに戻って計算の練習をさせます。
それで、できないところを個別に教えますね。

そして、またできるまで同じプリントでいいので計算させます。
70~90%くらいできるまで繰り返しますね。
時間ある限りですが、基本的には、これで一旦はできるようになるはずです。

● 模試や本番の入試だと、緊張してしまう

真剣に取り組んでいる、ほぼ100%の子どもが緊張していることでしょう。
みんな条件は同じです。
だから、あまり理由になりませんが・・・。

特にマジメな子ども、気が小さい子どもは当てはまるかもしれません。

そういう子どもは、プレッシャーも感じやすいと思います。
教室で解く模試の過去問のほうが・・・。
決まって、本番よりもよい偏差値のことがありますよ。

保護者や先生からのプレッシャーが強すぎないか?

対処法は、普段の勉強で、できるまでやって自信をつけておくこと。
その自信が、模試や本番で役立つはずです。

また、その子どもがプレッシャーに強いタイプか、弱いタイプか。
それを見極めて対応することです。

あとは、試験会場などに慣れること。
受験料や時間はかかりますが、模試を確実に受けていくとか。

会場の雰囲気や、問題の傾向・レベルに慣れてくると・・・。
緊張感も薄れてくるかもしれません。
「ああ、またあんな感じでしょ」ということで。

ちなみに、緊張するということは、注意深くなっていることでもあります。
リラックスしすぎたら、もっと計算ミスするかも★
緊張するのは悪いことではないと考えると、落ち着くかもしれません。

● 正解しようという意識が低い、リラックスしすぎ

定期テストも模試も・・・。
「どうでもいい」「やる気ない」と受けている子どもでしょうか。
このタイプは、リラックスしすぎもあるかもしれません。

意識が低い場合は、目標が定まっていないことが多いです。
目標がなければ、行動が起こりにくいですから。
対処法としては、まず目標を設定しましょう。

◆ 今度の学年順位は、〇〇番を目指す
◆ 今度の模試は、偏差値〇〇を目指す
◆ ○○高校合格を目指す。
◆ ○○大学に入りたい
◆ ○○の仕事をしたいので、○○大学で勉強できると近道

・・・何かしら目標を立てて、意識を上げていきたいですね。

● 面倒がって暗算をしている

まあ、100%正解するなら、暗算でも何でもよいのですが。
「できるはずの計算でミス」の話ですから、ミスしているわけです。

このタイプは、暗算に慣れていて、中途半端にできる子どもに多いです。
「自分は暗算で大丈夫」と思い込んでいます。
あと、筆算をするのを面倒がっているようです。

でも、100%大丈夫でないのなら・・・。
対処法は、やはり、じっくり丁寧に筆算をすることかと思います。

その子どもが、そんな外部からの意見に耳を傾けられるかが問題です。

● 筆算の字が汚い

男の子を中心に、よくあることだと思います。

筆算を見返してみると・・・。
子どもは、自分の書いた字が自分で読めないということもありますね。
実際にある本当の話ですよ★

たとえば、今思いついたものをあげると・・・。

◆ 「0」と「6」の違いがわからない汚さ
◆ 「4」を一筆書きにするので、「9」と間違える汚さ
◆ 「5」が潰れていて、「5」に見えない汚さ

・・・もっとあるかもしれません。

他の文字(漢字など)も含めて・・・。
字が汚いというのは、意識が低いのでしょう。

つまり、「勉強、面倒だな~、イヤだな~」・・・。
その気持ちが、字に出てしまうわけです★
それは、どんなに習字や硬筆をやっても直らない可能性があります。

対処法としては、意識を上げる方向がいいかもしれません。
それは、受験や検定など、目標を設定することですね。

また、それに関連して、筆算のタテがずれているというものもあります。
特に、わり算に多いでしょうか。
小数のわり算の場合、あまりの小数点をミスしがちです。

● 筆算の字が小さい

私は、「筆算は大きく書きなさい」ということが多いです。
ノートでも、線を引いて筆算欄を作ってしまうやり方がおススメです。

「ノートがもったいない」などと言って・・・。
ギュウギュウに詰めて問題を解くのもよくないです。
間違え直しをするスペースもないわけですから。

大きくハッキリ書いてさえいれば正解したのに・・・。
これだと、もったいないですよね。
対処法は、大きくハッキリ書くように指導すること。

A4のミスコピー用紙を用意して、筆算用紙にします。
それに、太めのマジックで筆算をやらせるようにする。
小さく書くと数字が潰れるので、大きく書かざるをえない。

シャーペンに持ち替えても、大きく書けるようになるまで続ける・・・。
そんな練習方法もあります。
「筆算の字が汚い」の対処法にもなるかと思います。

字が小さいのは、自信のない表れとも考えられます。
その場合は、「わかっていない(できない)」の可能性もあるかも。
その子どもを個別に見て、対処していくことになります。

● 計算に集中していない

意識が、目の前の問題に行っていないのでしょうか。

◆ 「終わったら、何を食べようかな~」
◆ 試験会場を見ながら、「みんな、よくやるなあ」
◆ 頭の中に、好きな歌手〇〇の△△の曲が流れてしまう

意識が、目の前の問題と違うところに行っている感じ。
目標も定まっていないし、やる気もないし、自信もない・・・。
そんな状態だと、計算どころか全体的に集中できないかも。

「集中しなさい!」と言っても、ほとんど効果がないかなと★
好きなものだったら、誰に言われなくても集中するでしょう。
好きでないものだから、その逆になるわけです。

対処法は、「なぜ、この勉強をしているのか」というような・・・。
勉強に対する普段からの意識付け。
また、どの項目でもそうですが、目標の設定でしょうか。

● 注意力が薄い

集中していない、リラックスしすぎなどの要素も入っていそうです。
正確に計算しようとしないで、なんとなくやっているような。

もしくは、「プラス・マイナス」など、わからないわけではないのに・・・。
なぜか、間違えがずっと続く場合です。

小学生など幼い場合は、テストが何なのかイマイチ理解していないかも。
そうすると、なんとなくやってミスすることはあるかもしれません。
それは、成長していけば直るかなと。

極端に注意力が薄い場合だと、生まれつきの特性かもしれません。
意識が、色々なところに飛んでしまうような。
これは日々練習しながら、少しでも正解を増やしていきたいですね。

● (番外編)途中式を書かない

最後に、筆算ではないことも紹介しておきます。
「面倒がって、暗算をしている」にも関係してきます。
中途半端にできる子どもにもありがちです。

もちろん、できない子どもも含めて・・・。
途中式を丁寧に書かないからできないという場合があります。

小学生の「□の式」「文字と式」、中学生の「方程式」・・・。
これらは、キッチリ途中式を書くことです。
通分、約分、カッコのつけ方・・・色々ありますからね。

部分で計算したものを、問題の周囲に細切れに残すのではなく・・・。
計算しない部分は、次の式に「ストンと落とす」ことです。
つねに、全体の式を書きつつ、だんだん減っていく感じです。

対処法は、コーチ役の人間が・・・。
キッチリ途中式を書くまで合格にしないこと。
答えが正解でも、「途中の式、書いてきて」と突き返すことです。

私も、よくやっています。

「短気を起こしてプロセスを省略すると、ろくなことにならない。重要なのはスピードそのものではない。慌てず、忍耐強く、適切なタイミングで、プロセスに必要な段階を全て踏むことが大切なのである」
 (カルロ・スゴーン Carlos Ghosn フランスの自動車会社ルノーのPDG〔取締役会長兼CEO〕、日産自動車の会長、三菱自動車工業の会長)

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Q 15「宿題をやれと言っても、やりません」

2014-07-18 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 16◆◇◆

Q 15「宿題をやれと言っても、やりません」

A 15「もう『宿題をやれ』というのを、やめましょう」

『中学生の「やる気」は親しだい!』谷あゆみ(たに・あゆみ)著(PHP)を読みました。

その書籍には、こんなアンケート結果が載っています。
「『勉強しなさい!』と言われると、どんな気持ちになりますか?」

中学生の結果は、「勉強しようと思う」が、わずか20.26%でした。
実は小学生の結果だと、もっと効き目があるのですが・・・。
中学生には、あまり効き目がないことがわかります★

「言いたくないけれど、勉強しなさいと言わないと、家で勉強しない」
保護者の方の中には、そういうことがあるかもしれません。

保護者の方は「勉強しなさい!」と言いたくない。
子どもは、上のアンケートにあるように・・・。
「勉強しなさい!」と言われても、やる気が出ない。

保護者の方も子どもも気分が悪く、効果も上がっていませんね★
だったら保護者の方は、「勉強しなさい!」と言わないことです。

「『勉強しなさい!』と言ってくださいね」
私も、保護者の方に頼んだことはないと思います。

たとえば、アビット新白岡校の宿題について。
もし、子どもの行動を促してもらえるなら・・・。
保護者の方のやることは、大きく3つです。

まず、子どもの宿題の範囲を確認します。

何の教科が何ページから何ページなのか。

「じゃあ、宿題の範囲を勉強して、〇×直しをしたら持ってきてね」

そのように言ってあげてください。

持ってきたら、宿題の範囲が〇×直しまでやってあるのか確認します。

「言いっぱなし」では、子どもは動きません。

・・・ここまでの3つですね。

「宿題をやれ」というだけでは、仕事になっていません★
やったことを「確認する」というのが仕事になります。
実は、私の最初の仕事も、「確認する」ことですから。

感情を入れないでかまいません。
指導者にならなくてかまいません。

「どうしてもわからないところは、塾で聞きなさい」でよいのです。

これだけで、子どもの学力は上がります♪

子どもを変えていくのは、大変なことです。
まずは、大人が変わることです☆

「あなたの考えを変えなさい。そうすれば、あなたの運命を変えることになります」
 (ジョセフ・マーフィー Joseph Murphy イギリスの自己啓発作家・牧師)

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 公式ホームページはこちらです!  完全指導アビット 新白岡校公式サイト
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Q 14「公立高校入試の数学は、教科書ができれば十分?」

2013-01-16 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 14◆◇◆

Q 14「公立高校入試の数学は、教科書ができれば十分?」

A 14「十分ではありません」

「公立の入試なんだから、教科書ができればいいんじゃない?」
保護者の方から、そう言われたことがあります。

たしかに、そう思うのもムリはありません。
なにせ、埼玉県“公立”高校の入試なわけですから。

でも、教科書レベルの問題ができるだけでは難しいのです。
それを、以下の4つのテストを比べて見ていきます。

中学校の定期テスト
中学校の公的テスト
北辰会場テスト
埼玉県公立高校の入試問題(学力検査)

ところで、「公的テスト」を知っていますか?

埼玉県の公立中学校で行われている、「実力テスト」のことです。
内容やレベルは、埼玉県公立高校入試の問題に似せてあります。

2012年度では、ほとんどの公立中学校で実施されているようです。
もちろん、篠津中も、中3の1年間で4回ほど実施しています。
篠津中は、「東武地区テスト」を受けているようですね。

なぜ、公的テストを実施するのでしょうか?
それは、公立中学校が進路指導をやりたいからですね。
これで初めて、入試レベルの「本当の学力」がわかりますから。

そんなことをしないで、定期テストを基にすればいいのに。
学校の成績「5段階評価」もありますよね。
まあ、それだけを基にしても進路指導ができないのでしょうね★

できないから、わざわざ公的テストを追加しているのです。

「学校の成績は、なかなかだよ♪ 『5』が多くて、あとは『4』」
それでも、高校入試で必要な・・・。
「本当の学力」は、わからないのです★

学校の公的テスト以外では・・・。
埼玉県全域の中学生が受ける「北辰会場テスト」があります。
中3の場合は、年間8回ありますよ。

これを受験すると、埼玉県全域での偏差値【SS】が出ます。
この【SS】で、はじめて「本当の学力」がわかります。
自分が、どのくらいの高校を受験できるのかわかります。

公的テストと北辰テストが、「本当の学力」に近いといえます。
なぜなら、この2つの点数は、公立高校入試に近いからです。

その証拠に、2011年度の各テスト、平均点を見てみましょう。

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◆ 2011年度 篠津中 中3 第1回定期テスト

 5教科合計 320.1点 → 1教科平均 64.0点

◆ 2011年度 篠津中 中3 第1回公的(実力)テスト

 5教科合計 248.5点 → 1教科平均 49.7点

◆ 2011年度 中3 第3回北辰テスト

 5教科合計 238.2点 → 1教科平均 47.6点

◆ 2011年度 埼玉県公立高校入試 前期募集

 5教科合計 243.2点 → 1教科平均 48.6点
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中学校の定期テストと、それ以外のテスト3つを見てください。
平均点に、大きな開きがあるのがわかりますか?
この定期テストが、「教科書ができる」というレベルです。

ザックリいうと、定期テストで65点取れる子どもでも・・・。
入試では、50点しか取れません。
しかもこれは、ある程度、入試過去問を勉強した結果です。

たとえば、数学の勉強についてです。
普通、数学は以下のような段階を踏んで進行します。

「①導入 → ②例題 → ③基本 → ④応用 → ⑤発展 → ⑥入試問題 → ⑦志望校過去問」

定期テストの多くは、③基本や④応用です。
入試問題を解く場合は、これをできるようにした上で・・・。
学校の教科書以上の⑤~⑦を訓練する必要があるのです。

教科書にあることが、そのまま出題されるようなテスト
教科書にあることを組み合わせて、見たことのない問題を解くテスト

もちろん、前者が中学校の定期テスト。
後者が、公的テスト、北辰テスト、志望校入試問題です。
この1つと3つは、かなり開きがあると考えてよいでしょう。

そして、2012年度、埼玉県公立高校入試の数学の平均点は・・・。
36.5点(100点満点で)まで下がりました★
これは、5教科の中でも一番低い平均点です。

特に数学は、学校の教科書以上のことを勉強しておきましょう☆

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Q 13「見直しをすると、逆に間違えてしまう?」

2013-01-11 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 13◆◇◆

Q 13「見直しをすると、逆に間違えてしまう?」

A 13「それは、見直しすることが悪いわけではありません」

「見直し」とは、テストを一通り解き終わったあと・・・。
本当に正解しているかどうか、自分の答えを確認し直すことです。
私は、見直しは大切だと思います。

できる子どもの特徴のひとつは、見直しをすることです。
ここでいう、中学生のできる子どもとは・・・。
北辰テストの偏差値が【SS 65】以上くらいでしょうか。

できる子どもは、一通り解き終わったとしても・・・。
時間がある限り、見直しに時間を使っている印象があります。

「ああ~、これホントはわかってたのにい★」
だから、あとからそんなことを言うことがありません。
その結果、【SS 65】以上取れているという流れです。

【SS 60】前後だと、まだ見直しが甘い気がします。

北辰テストの過去問を勉強して、私がマルを付けていると・・・。
「これは、できるだろ~★」
そんな問題が、2問くらいあることが多い気がします。

「よく読めば、見直しをすれば、本当はできた」
そんな種類の間違いをなくして、精一杯の点数を取ることです。
それには、見直しが最適だと思いますね。

さて、【SS 40】台のできない子どもの場合です。
何とか一通り解いて、終わりになることが多いでしょう。
とにかく、解答欄に何か埋まれば終わりだと★

何か埋める努力はよいと思います。
でも、時間がまだある場合は、やはり見直しをすることですね。

知識とは別に、問題文、グラフや表の見間違えはあります。
それは、よく読めば、よく見ればわかることだったりします。
「何か埋めて終わり」から、一歩前進してほしいですね。

さて、こんな話をすると、決まって言われることがあります。
「見直しをして変えたら、逆に間違えた。見直しは意味がない」
・・・まあ、確実にできない子どもから言われますね★

でも、ここで問題なのは、見直しではありません。

問題なのは・・・。

子どものアイマイな知識
子どものアイマイな計算力
子どものアイマイな表現力

結局、何が正解かわかっていない本人ということです★

だから、自分が書いた答えを見直したときにブレる。
「あれ? さっきはいいと思ったけど、ホントは違うっけな?」
こんな感じでしょうか。

そもそも、正解(やり方)はわかっていないわけですから・・・。
その結果、迷って最初の答えを変えてしまう、別の答えを書く。
そして、間違いになってしまう・・・。

子どもの知識、計算力、表現力が、しっかりしている場合は・・・。
おそらく、こんなことはありません。

見直しをして、最初に書いた答えが違っている場合です。
「おお~、アブナイところだった。よく読んでなかった」
そして、正しい答えに書き直すことでしょう。

見直しをして、最初に書いた答えで間違えない場合です。
「よし、問題文と図を見直したけど、やっぱりOKだな」
これは、そのまま直さないで次にいくことでしょう。

これで、見直しそのものは悪くないということがわかりましたか?

大事なのは、自分が正解か間違いかを区別できること。
つまり、普段の勉強をしっかりしておくことですね。
その上でなら、見直しの重要性がわかっていると思います。

ただ、どんな学力であれ、単なる見間違いということはあります。
これは、知識がなくても気がつく間違いということです。
ここでも、見直しで2問くらい正解が増える気がしますよ。

どんな学力であれ、見直しをして・・・。
自分の精一杯の点数が取れれば、ひとまずよしとしましょう☆

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Q 12「中3の夏で、3年間の範囲が終了?」

2013-01-10 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 12◆◇◆

Q 12「中3の夏で、3年間の範囲が終了?」

A 12「90%以上の子どもは、そんなに急ぐ必要はありません」

私の聞いた限りですが、近隣の埼玉県の塾では・・・。
中学校3年間(中3)の内容が、最速で9月頃に終わるようです。
それは、以下の場合かなあと思います。

北辰テストの偏差値が【SS 65】以上のクラスの子ども
最難関の国立・私立高校を目指している子ども

まず、偏差値が【SS 65】以上の子どもについてです。

そもそも、授業のカリキュラムの進度が早いでしょうか。
つまり、中2の3学期で、中3の1学期が終わっているとか。
その流れで行くと、ムリなく中3の9月に終わりますよね。

もしくは、そのクラスの場合・・・。
中3の夏期講習で、先取りを多くしてしまうかもしれません。
本当に【SS 65】以上なら、理解が早いですからね。

その結果、まあ少しムリがありますが、中3の9月頃に終わると。

次に、最難関の国立・私立高校を目指している子どもについて。

最難関の国立・私立高校は、入試問題が難しいですからね★
中3の10月頃から、入試問題の対策授業が始まるかもしれません。
その時間を長く取るため、3年間の内容を早めに終わらせます。

ただ、そんな進行をするのは、上位の10%弱という気がします。
埼玉県公立高校の上位校を目指すくらいならば・・・。
あまり早急な進行は、逆効果かと思っています。

特に、【SS 50】~【SS 60】前後の子どもについて。
「夏期講習で、1日7時間予習内容をやったから、もう3年間終わり」
ないとは思いますが、ムリがあるでしょう★

特に数学の話なのですが、その理由は2つです。

水をやりすぎても、吸収できなくて枯れるだけ
早急な進行は、レベルが飛びすぎで身につかない

まず、「水をやりすぎても、吸収できなくて枯れるだけ」。
これは、植物を育てたことがある人ならわかるでしょう。
「水」を「肥料」に置き換えてもいいですよね。

植物も子どもも同じです。
急に、知らない内容を多く紹介されて、覚えろと言われても・・・。
普通は、身につくものではありません。

「やってもらったけど、よくわからない」となるでしょうね。

次に問題になるのは「早急な進行はレベルが飛びすぎ」です。

数学は、普通以下のような段階を踏んで進行します。

「①導入 → ②例題 → ③基本 → ④応用 → ⑤発展 → ⑥入試問題 → ⑦志望校過去問」

これで効率よく、スムーズに志望校過去問に入っていけます。

ないとは思いますが・・・。
たとえば夏期講習だけで、2学期と3学期分を終わらせた場合。
この段階の、どこかを飛ばしていることがあると考えらえます。

①~③をやっただけで、10月頃から⑦とか。
おそらく、思うように志望校過去問は解けないかと思います。
ある程度じっくりした段階、練習量、時間が必要だと思いますよ。

また、急に⑥や⑦を解くのは「ランダムな勉強」です。
その前に、①~⑥が、しっかり練習されているといいと思います。

中学生なら、運動部などの部活を考えてみましょう。
日々の練習なしに、イキナリ公式戦ってないでしょう?
試合だけやっても「勝った、負けた」しか残らないというか。

日々の練習なしに、⑥や⑦を解く「ランダムな勉強」をしても・・・。
「できない、できた」しか残らないというか。
直しても「そうなんだ~」で終わってしまうという感じです。

そもそも、解説を読み取る力がないので、わからないまま。
そんな状態で進行しても、身につくことがないかもしれません。
①~⑦を丁寧に進行しないと、あまりいいことがないでしょう★

そんなわけで、アビット新白岡校では、どうやっているのか?

⑦の志望校過去問は、中3の12月頃からスタートします。
今のところは、「最難関の国立・私立コース」がないからです。
何か要望があれば、個別指導で調節することになります。

ただし、この考え方も完璧ではないかもしれません。
大学入試だと、また違うと思いますし。
高校入試でも、教科によっては違いがあると思います。

大切なことは、子どもの学力から考えることです。
その子ども学力に合った、理想のやり方があると思いますよ☆

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Q 11「ほめたほうがいい? 注意したほうがいい?」

2010-12-03 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 11◆◇◆

Q 11「ほめたほうがいい? 注意したほうがいい?」

A 11「『評価して認める』という方法があります」

「ほめる」と「注意する」から離れた考え方がありますよ。

『中学受験を成功させる母親はここが違う!』橋本和彦〔はしもと・かずひこ〕著(大和出版)を見てみましょう。

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たとえば、子どもがテストの結果をもって帰ってきたとします。
まずは、いい結果を出せた「プロセス」に注目をします。
そして、そのプロセス自体を評価してあげるのです。

結果がよければ、「その理由は何か?」ということから話が始まるはずです。
「すごくいいじゃない。今回は○○をがんばったからね」。

ポイントは、お母さんから見て「がんばったなあ」と思われるところを1つひとつ取り上げて、「このようにしたから、いい結果になった」ということを具体的に話してあげることです。

逆に、結果がよくないときには、「あんまりよくないなあ。今回はお母さんから見ても一生懸命やっているようには見えなかったよ」となります。
そして、一生懸命にやっているように見えなかった理由をしっかりと伝えていくのです。

以上のことからもわかるように、「評価して認める」とは、「結果がどのようなプロセスによって出てきたものなのか?」を子どもと一緒に再確認していくことなのです。
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単に「ほめる」ことよりも、「評価して認める」ことが書いてあります。

どうしても、他人や子どもを「ほめる」ことが苦手な人もいるでしょう。
その場合は、「認める」ことですね。

過剰に「すばらしいねえ!」と盛り上がらなくてもよいのです。
目の前にある事実を、子どもに伝えればよいのです。

たとえば、「95点だねえ」と伝えるわけです。
これなら、誰でもできることだと思います。

そして、その進化形が「評価して認める」だと思います。
これは「プロセス(過程)」を評価するものですね。

「今回はテスト前、○○をよくやっていたから、95点だねえ」
・・・という感じです。

「お母さんは、私のことをよく見ていてくれるんだなあ」
子どもは、そんなことを思うかもしれませんね♪

たしかに結果だけを見ると、悪いときには、ほめようがありません。
「だから言ったじゃない!」と説教だけすると・・・。
子どもの勉強のやる気は、しぼんでいきます★

結果が悪いときも、「プロセス」を冷静に評価することですね。

「漢字の出るところはわかってるんだから、練習して全部覚えることだよね」
・・・という感じです。

テストなどの結果が出たときの、保護者、塾の先生の対応でした。
「評価して認める」を取り入れてみるとよいかもしれませんね☆

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Q 10「ほめたほうがいい? 注意したほうがいい?」

2010-12-02 | 塾と勉強 Q&A

◆◇◆塾と勉強 Q&A 10◆◇◆

Q 10「ほめたほうがいい? 注意したほうがいい?」

A 10「子どもの学力を考えましょう」

プロ野球の野村克也(のむら・かつや)監督の言葉です。

「三流の人間は無視する。二流の人間は賞賛する。一流の人間は叱責する」

私が、この言葉から思うのは、こんなことです。

三流は、まず自分の力で、最低限度の力をつけてもらう
二流は、ほめて伸ばす
一流は、超一流まで伸ばすために、厳しく接する

この言葉を聞くと、わかってきますよね。
子どもが、テストで90点を取ってきました、さて・・・。
「できた90点をほめるか、できない10点を注意するか?」

私もこれを読んで、腑に落ちました。
つまり、テストの点数にフォーカスするわけではありません。
子どもの学力にフォーカスするのですね。

中学生を考えたとき、学力の「一流」とは、どの段階でしょうか?
学力の上位5%~10%くらいの子どもと仮定しましょう。
1学年に140人いたら、15人前後ということになりますね。

埼玉県の場合、浦和高校、浦和一女高校、大宮高校、早稲田・慶應付属系、筑波大付属系・・・などを狙える段階です。

北辰テストの偏差値【SS】でいうと、【SS 70】以上ですね。

このあたりの子どもだと、1問2問の間違いが命取りになります。
つまり、最後の高校入試において、失敗するかもしれないということです。
90点のうち、間違えた10点を注意する方向になるかと思います。

それ以下の学力の子どもだったら・・・。
やっぱり、「90点、スゴイね!」という方向がよいですね♪
おそらく、普段よりも出来がよかったわけですから。

できないところばかり見ないで、伸びたところを認めることです。

ただ、一流の学力を持っていたとしても、子どもですからね。
子どもによっては、ほめなくても「認める」ことは必要だと思います。
「90点取ったね」でよいのです。

認めてくれない人間の言うことは、聞き入れにくいものです。
「どうせ90点取っても、残りの10点で怒られるんだ・・・」
一流の子どもでも、このように思う場合があるかもしれません。

野村監督の「一流の人間は叱責する」というのは・・・。
プロ中のプロのオトナに対してすることでしょう。

オトナならわかりますからね。
「ああ、監督は私のことをまだ伸びると思って言ってくれているんだ」と。

子どもが成果を上げれば、基本的に、ほめること、認めること。
野村監督の言葉が、今後の指導や対応に役立ちそうです☆

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」
 (山本五十六〔やまもと・いそろく〕 大日本帝国海軍の軍人)

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