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ランドルフ・スコット西部劇 「死闘の銀山(Albuquerque)」 を見た
1951年 パラマウント映画 監督:レイ・エンライト 1951(昭和26)年 日本公開 シネカラー
ランドルフ・スコット西部劇 「 死闘の銀山 」 を生まれて初めて見た。 完全無欠の西部劇(パーフェクトコレクション)と題した廉価10枚組DVDボックスセットシリーズ ( 現在10巻まで出ている ) のひとつに入っていたおかげで見ることが出来たもの。20年位前、東京の神田の古本屋街で見つけて買っていたプレスシート ( 報道関連への映画紹介のための小冊子 ) がやっと役立つ時がきた・・・・・映画自体は「 死闘の 」というほどの激しい銃撃戦なんかがある西部劇ではない。でもまあ昔のB、C級西部劇のよさが出ているもので、ランドルフ・スコット()という西部劇専門のスターが出ているというだけでいいのだ。ストーリーはすこし複雑、プレスシートの解説を借りるとこんな具合です・・・・・・
<物語>
1878年ニューメキシコの荒原をアルバカーキに向けて突っ走る1台の駅馬車があった。御者のジューク(ジョージ・”ギャビー”ヘイズ)のほか乗り合いは4人・・・・テキサス男コール・アーマン(R.スコット)、妙齢の美女シリア・ウォレス(キャサリン・クレイグ)、小さな少女マートル、商人風の紳士だった。ところが、途中で駅馬車強盗に襲われ、紳士は殺され、シリアはアルバカーキで運送業を営む兄のテッド・ウォレスに届ける事業資金1万ドルを奪われてしまう。馬車はやがてアルバカーキに着き事件のことは保安官リントン(バーナード・J・ニーデル)に報告された。
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写真は順にランドルフ・スコット、ジョージ・”ギャビー”ヘイズ、キャサリン・クレイグ
この町で運送業を営むジョン・アーマン(ジョージ・クリーヴランド)は近傍の鉱山から鉱石の運搬の従事していたが 寄る年波で後継者にコールをテキサスから呼び寄せたのだった。 しかし、運送業は表向きのことで実はマーキル(ロン・チャニーJr.)ら無頼の徒を手下に町を牛耳っているボスであることを知り、件の駅馬車強盗も伯父が同業者のテッド・ウォレスを町から駆逐するために資金の1万ドルを奪わせたものと判った。保安官リントンも丸め込まれている同じ穴のムジナ同様だった。根が正義感の強いコールは伯父の悪行に怒り1万ドルを取り返してテッドに届けて自らの持ち金を差し出してテッドとの共同経営を申し出、伯父ときっぱり縁を切ったのだった・・・・・その後コールとシリアのロマンス、伯父が放ったスパイ 美女レティ・タイラー(バーバラ・ブリットン)の暗躍、急峻ゆえに今まで誰れも手を伸ばしたことのない ”天使の巣 ” と呼ばれる山頂の鉱山から銀塊輸送を請け負うテッドを妨害する伯父一派とコールの争いなど・・・・・があって進行していきます。
終には万策尽きた伯父ジョン・アーマンは殺し屋一団を差し向けてコール等の抹殺を図るが・・・・・イヤーこの西部劇 まさに番茶の味というところ。
コールとジュークが銀鉱石を馬車に積んで坂道を下るシーンで、ブレーキ柄が折れて爆走してあわや崖から転落か・・・・・とハラハラさせるあたりが見どころか。
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写真はバーナード・J・ニーデル、ロン・チャ二ーJr.(「真昼の決闘」で引退した前保安官役で出ていた人)、バーバラ・ブリットン
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写真はジョン・フォード映画によく出てくるラッセル・シンプソン、ここでは鉱山経営者としてチラッと出ています
それにしても、原題の 「 Albuquerque(アルバカーキ )」 というニューメキシコの町の名前を 「 死闘の銀山 」 と邦題にして鑑賞意欲をそそる・・・・という当時の映画関係者の戦略にはマイッタ!ーというしかないですね、騙されたとしてもこんな映画なら楽しい
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