梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

尊敬できる人

2006年04月11日 10時31分38秒 | Weblog
南葛西で開業している歯医者さんですが、その生き方に感銘を受けました。

三年前、私は誤って箸を強く噛んでしまい前歯が欠けたので、会社の直ぐ近くの歯医者へ。以前からの不正咬合の治療を含め、結局8本の治療を終えました。その後治した歯の根元が歯肉炎に。

そんな折、ロータリークラブで知り合ったその南葛西の歯科医に相談し診察を受けました。結果、微妙に偽歯が肉に食い込んでいて、前の歯科医の実に雑な治療が判明しました。

前の歯科医院は数をこなす治療をするだけ、そこは患者自身の歯のメンテナンス指導に重点をおき医院に来なくて済むようにする、全く違う価値観です。

その彼は広島の町工場経営者の次男に生まれ、子供の頃の遊び場は工場、工具類が遊び道具。現場から会社を見ていた。サボっている工員さんをつかまえ「お前は首だ!」生意気な子供でもあったとか。

最終的にはその会社は長男が継ぐが、彼が大学二年生の時に親父さんが過労死。親父さんとの約束で歯医者になる。一時期大学病院にいたが転任で大手製鉄所の診療所へ。福利厚生の改善をその会社のトップに直訴し、正義をもって戦う・・・武勇伝もたくさん。

その後独立開業するが、彼の目的は金が目当てではないので、色々苦労もあり辞めようと思ったこともあったとか。彼の信念は、「患者の患は!心に串が刺さった状態」心に傷を負っている、それを取ってやるのが私の仕事と言い切ります。

そんな信念で必死にやって来たなか、患者さんが決めた!いい病院という本で、歯科部門で関東第五位となる。

何回か診察を受け職場での彼の働きを見ていると、正に指揮官率先、日々スタッフの指導教育に情熱を注いでいます。休みの日も返上し、患者さんの治療方針に一人悩む時もあるとか。 

我われの身近に一見普通の人でありながら、実に立派な人がいる。
そんな事を昨日の朝礼で、社員に話しました。
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