銚子・角巳之・三代目

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安全と安心①

2020年04月27日 | 日記・エッセイ・コラム

かつて食肉担当者として、BSE(狂牛病)という事態に遭遇しました...。当時は会社員として。会社からBSE
担当を命ぜられ、今考えれば自らは安全地帯にいながらの対応...。仕事にはベストを尽くしてきた自負はあり
ますが、食肉販売店、焼き肉店等、直撃を受けた方の心痛に比べれば、語ることすらおこがましいですが...。

牛肉と言う一つの分野。のちに牛肉由来のすべてに影響が及ぶのですが、それでも限定的な影響...。
今回のコロナ騒動のように全産業、公私に渡り影響が甚大なケースとは比べるべくもありませんが、立ち止まって
考える時間が非常に多くなった現在、BSE時の教訓...、ちょっと振り返って見ようと思いました。

国から安全宣言が出され後も、暫く牛肉消費は回復しませんでした...。国産牛肉は安全です。安全です...。
TV等でも数々のパフォーマンス...、良く見掛けましたが、安全ですと言えば言うほど(牛肉が)売れない...。
何故?どうして?...。現場担当者として何が問題なのか全く分からなくなりました...。

国産牛肉は“安全”です。“安心”です...。こう連呼されていたのですが、当初はそれに違和感はありませんでした。
安全と安心と言う言葉...。一括りに完全安心と、四文字熟語のように語られることが多いのですが、安全と安心
は全く別次元の話...。この区別が、次の段階に進むための鍵でありました...。続きは次回に。