銚子・角巳之・三代目

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月日は百代の過客にして...②

2020年04月07日 | 日記・エッセイ・コラム

月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり...。舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる
者は、日々旅にして、旅を栖(すみか)とす...。松尾芭蕉・奥の細道の序文...。時は永遠の旅人...。やって来ては
去っていく旅人のように、年月もまた旅人のようなもの...。始まりがあれば必ず終わりが来て、やがてまた始まる...。

船乗りや、馬の口とらふ人(馬借=今でいう運送業者さんでしょうか)...。彼らは生活そのものが旅であり、旅を
我が家としている...。先行きが不透明になってくると、古典が身に染みるものです...。今までの当たり前が大きく
崩れている昨今、なおさらのこと...。古典の名文はマイナス思考をやっつける、強力な抗体のようであります。

今から30年以上前...。私の中学、高校時代...。今思えばユニークな先生方が多く、例えば古典...。著名な作品の
序文は片っ端から暗記させられた...。こんなこと、全く無意味だね...と思っていましたが...。その記憶、時の経過と
ともに、どこからともなく聞こえてくるように...。例えば脱サラ時、創業時、3.11、...そして今...。

どうも、それまでの当たり前が(自らの意思か否かに関わらず)続かない...。この先どうなるんだ...という不安時
に、ひょっこりと顔を出してくれるようです...。本日、漁師さんは海に出ました。農産物も家畜も元気に育って
おります。価格が暴落だろうが何だろうが海に出るし、農産物を育てる...。月日は百代の過客だからであります...。