銚子・角巳之・三代目

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凄み②

2020年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

ここ2ケ月ほど、本(雑誌等含む・要するに紙に書かれた活字)を読む機会、増えた方多いのではないでしょうか。
どこにも行けない。TVもネットも飽きた...。他にすることが無いので...。かくいう私もその一人であります...。
新しいものではなくて、ホコリを被っていた本、引っ張り出して....。

真っ先に、“坂の上の雲”が出てきました...。19歳の上京時に、貪るように読んでいた本...。日露戦争という国難時に、
明治時代の日本人はどのように振舞ったか?という物語...。もはや私が云々と、恐れ多いのですが、上京してテレビも
電話も無かった学生時代の4年間、それこそボロボロになるまで、暗記するほど読んだ本であります...。それが出てきた...。

豊富な兵力を持つ大国(ロシア)に挑んだ、武器もろくに調達できぬ小国(日本)...。日本海海戦の象徴・戦艦三笠
の購入時のエピソードが出てきました。海軍の責任者・山本権兵衛は、旧知の西郷従道に心境を吐露する。前渡金が
払えず、軍艦が作れない...。西郷・その軍艦がないとどうなりますか? 山本・日本は滅びます..。

西郷・なら買わねばなりません。山本・ですからお金がない...と。西郷・だったら予算を流用してしまいましょう。
もしそれで議会に追及され、許してもらえなかったら、あんたと私、二人で二重橋の前で腹を切りましょう。
二人が死んで軍艦が買えて、日本が救われるのなら本望ではないですか...。この凄み..であります。