銚子・角巳之・三代目

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本日、狭山へ

2011年12月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7411 本日、所要ありまして埼玉県の狭山市に向かいます...。早朝に出発し、夜には銚子に戻る強行軍でありますが、全国の農業公園における聖地とさえ言われている場所に参ります。私は3度目の訪問となりますが、狭山周辺、非常に懐かしく思っております。というのも社会人生活のスタート時に住んでいたのが狭山の隣の所沢...。たった2年でその後は新宿に引っ越しましたが、所沢~狭山周辺の印象は当時から20年近く経過した今でも良いままであります。報告は後日...。写真は本日夕刻、銚子漁協の2階からポートタワー方面を。漁協の荷捌き場の屋根、カモメ軍団に占拠されておりました。白く変色しているのはたぶん~だろうと思います。


漁網!

2011年12月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7404 Img_7403 漁船を見るたび気になってました....。漁網から湯気?どうしてだろうと....。本日その謎が解けました。これ発酵熱であります。千葉県漁連銚子工場前(銚子第一魚市場隣)のドックは巻き網船団の停泊地になっております。本日も網から湯気が出ていたので、ちょっと船に載せて頂いて撮りました(写真左)....。漁の終わりに大きな魚クズなどは処理するようですが、どうしても取りきれず、網目に刺さったままの魚が腐敗し、発酵熱を出す...。こういう図式のようです。そのまま放置すると熱で漁網が傷むので、海水をかけて冷やしているのだそうです。漁網と言っても写真の大型巻き網船団が使用するものは長さにして数千メートル....。金額にして1億円近いと聞いております。漁網に関しては来年早々、商品のパッケージに転用してみようと思っております。途中経過などはその都度掲載します...。写真右は網を巻き上げるウインチ。この巨大な装置で数千メートルの網を流し、巻き上げているのであります。


如月桃花(きさらぎとうか)さんへ

2011年12月14日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7283 Img_7285Img_7288上京の際は、出来るだけ仲間のお店か、銚子から魚の直送を行わせて頂いているお店に顔を出すようにしております。今回は池袋の如月桃花(きさらぎとうか)さん...。 水揚げ翌日には写真のような姿になっており、お客様の反応も上々とのことであります。魚もわからないもので、出荷する時は自信を持っていても、食べたお客さんから.....という場合もある訳で、とにかく食べる、食べる...食べる....。マトウダイの刺身に、マダイの湯引き...等々。写真右は漁師ぶっかけ飯というそうですが、写真を見せた現役の漁師から、俺も食ってみてえ...。こうやって工夫するのか?...と。また新たなヒントを頂きました。池袋サンシャイン近く、有名なカレー屋さんがあるビルの隣の2階です。忘年会に是非。


付加価値

2011年12月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7250需要の価格弾力性...。値下げしても効果があまり上がらなくなった...。それでも価格対応せねば...。で、殲滅戦、オオカミの群れ症候群へ(バックナンバー参照)さてさて、価格対応もすでに限界、それでは付加価値だ、というけれど、そんな簡単に付加価値が付くのなら誰も苦労しない訳であります...。付加価値なんて言っても、それでは付加価値が付いているという状態はどのような状態であるか?なんて質問に的確に答えられる人はいない...。強いて言えば、付加価値があるから支持されているのではなくて、支持されているから付加価値があるんだろう....と。ある会合で、クーポン券乱発したら、明らかにお客さんは増えたけれど、利幅は減って、定価を払って支えてくれていた常連さんが来なくなった....。良く聞く話であります。最近巷でイベントごとが多く、それ自体否定するものではありませんが、イベント翌日の朝、一様に顔色が悪く(疲れ切って)、クーポン券配ったのに売れやしねえ...。こんな声を良く聞くにつけ、価格で引っ張れた時代はとっくに終わってるし、私自身、オオカミの群れの中に入る度胸はないな~と。写真は本文とは全く無関係でありますが、この風景も東京のお客様方に言わせると、付加価値なんだそうです。付加価値って実は何気ない日常の中にあって、そこにいるものは、なかなか気が付かないものなのか..と。


価格弾力性!

2011年12月12日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7197価格が~%動くと、需要は~%変化する...。需要の価格弾力性と言われるやつであります。端的に価格を10%下げたら需要はどれだけ増えるか?あるいはその反対は? 1991年に自由化した牛肉....。当時に比べ現在は10%以上も関税は下がっております。その時の牛丼並盛の価格は確か400円、現在はキャンペーン中なのでしょうが250円....。価格弾力性が高いという状態は値引きすると目に見えて需要が増える状態...。難しい数式省略...で弾力性、数式にあてはめ、結果が1以上の場合は弾力性が高く、1以下の場合は低い...それで牛丼を見てみると、確かに初期こそ弾力性が高くなっておりますが、最近は1を越えるものの、1.1とか、1.2という状況のようです。これはつまり、値引きしてもそれほど大きな需要増には結びつかず、むしろ弊害が増える...。たまたま専門家の方々が銚子へお越しになり、サバの水揚げ見学して、サバ食べて...で、そんな話になった訳であります。牛丼戦争はもはや弾力性云々ではなく、生き残りを賭けた殲滅(せんめつ)戦....。こんな時代に同じ食を扱いながら、クーポン券乱発、値引き、値引きは如何なものか...と。続きは次回に。


集荷!

2011年12月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7381 Img_7375トラックで銚子周辺を小一時間...。で、トラック満載...。しかも地域農業における生き字引のような方が同行しており、同じキャベツでもこの季節はあそこがベスト、ブロッコリーは、大根は...となる訳であります。 確かに地域内には...ある。しかしながら、それを見付ける、掘り起こす、そして運ぶ、集める...。さらに事業とするなら、それを買ってくれるお客さんを探す、販売するための仕組みを作る....実に膨大な作業の連続であります。千葉県内にはすでに800ケ所以上と言われる農産物の直売所があります。当初、農産物は生産者自らが持ち込んで、売れ残ったら持ち帰り...のルールで行われていたようでありますが、最近はどうなんでしょう、余ったらそちらで処分を....。こういうケースが多いんじゃないでしょうか。で、もったいない....と。作ると食べるの距離が大きく乖離してしまっている昨今、その間に何と多くの事が...それを実感しております。その中にこそ新たな事業へのヒントが充満していること、これも感じております。写真左、ブロッコリーも、ベーコンも、すべて銚子産、左は先般の海苔(今回は船橋産)、パスタ、チーズ以外は100%銚子産でありました。


ちょうし春夏秋冬の会

2011年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7359 Img_7351 Img_7366 Img_7394 Img_7363 Img_7353本日、定例の“ちょうし春夏秋冬(はるなつあきふゆ)の会。地域内の漁業者、農業者とともに、それぞれの生産した素材を持ち寄って、プロのシェフが腕によりをかけ....。原料は100%銚子産。昨日、私と大先輩の二人で市内を巡回...。魚市場で魚を積んで、あそこのキャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイにイチゴ、あれも、これも....。小一時間だったでしょうか、たったそれだけでトラック満載となりました....。東京からのお客様...冗談抜きで、それ全部(素材の数々)、トラック一杯分売ってくれ....。それで、なるほど.....と。詳細は明日以降に。本日は目でお楽しみください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         


参協味蕾(さんきょうみらい)豚・復活!②

2011年12月08日 | 参協運動

Img_7309 Img_7313 筆舌に尽くしがたい....。文章でも、言葉でもそれが伝わらないから筆舌に...。でも、これを見よ....と。東北も同様、苦労とか、何とか、そんな言葉すべて陳腐であり無礼であります。銚子商業の校歌の一節に、犬吠埼は見よ立てり!とありますが、まさにそれ。見よ立てり!...。苦難については一切語らず、東北の方々に比べたら...ね...と。復活なった参協グループさんと、その仲間たちと、参協味蕾豚を見るに、見よ立てり...と、言われているようでありました。宮崎と銚子の深い、深い縁については何度か掲載させて頂いておりますので、ここでは省略。参協味蕾豚の凄味...。それは是非、ご自身でお確かめください。


参協味蕾(さんきょうみらい)豚・復活!①

2011年12月07日 | 参協運動

Img_7307 Img_7320 あれから1年....。参協味蕾豚・復活致しました。口蹄疫(こうていえき)の惨禍から....。先般上京の折、宮崎参協グループ(宮崎・川南)の皆さん方と合流し、復活なった参協味蕾豚のあのシャブシャブ味わって参りました....。ひいき目を排しても、以前のあの味、完全に復活しております。この1年、筆舌に尽くしがたいというのはまさにそういうことなのでしょう。農業・畜産業を中心にしている人口1万5000人の町で、畜産業にとって最も恐ろしい口蹄疫...。直接の被害もさることながら、その周囲にいる方々(飲食店とか、スーパーとか、理髪店とか....)はどうしていたんだろう...と。まさに筆舌に尽くしがたい...。風評被害の吹き荒れる中、必ず申し上げておかなければならないこと、曰く、口蹄疫は家畜にとってのみの危険であり、それはその感染力から経済的損失が甚大であるがの故であり、それを食べた人間には全く影響がない事であります。家畜と言っても豚や牛などの偶蹄類(蹄が二つに割れている種)に限定されている...。宮崎県からも完全に撲滅宣言が出されており、さあこれから復活の狼煙(のろし)....であります。続きは次回に。


海苔・補足

2011年12月06日 | 千葉再発見

Img_7306 Img_7305 海苔に関する記事の掲載をしておりましたら、早速いくつかの問い合わせを頂きました。特に多いのが色....。私の写真技術の稚拙さゆえか、千葉海苔の特徴である色(香りのもと)が正確に表現できてない....。まことに申し訳ありません。問い合わせ内容の多くは、海苔の中に見える緑色の斑点は何か?というものでした。カビじゃないのか...と。海苔は好みで評価が大きく分かれるようですが、千葉海苔の特徴はその緑色...。青海苔系が混ざったいわゆる“青とび”....。香りは全国一だろうと言われている所以であります。青とびシリーズは銚子のキンメダイ同様、千葉県のブランド水産物認定品であります。粗悪品でもカビでもありませんので。表現ひとつで最大の利点が難点に誤解される恐れ...。言葉、写真...、表現の難しさを痛感しております。補足まで...。


富津へ!③

2011年12月06日 | 千葉再発見

Img_7303 Img_7304 海苔の概況を財団法人・海苔増殖振興会のHPなどで確認してみました...。海苔はここ10年ほど(国内で)年間80億~100億枚(一枚=一帖、見慣れたあの形です)生産されているのだそうです。 全国の主要産地は大別すると3ケ所、宮城、千葉などの東日本、兵庫、香川などの瀬戸内、そして国内最大産地の九州(有明)...。構成比をみると、ざっくり言って九州45%、瀬戸内35%、東日本20%...こんな感じになっております。一方、消費の現状を見ると、一般家庭が25%、贈答用が5%、そして70%は業務用となっております。この業務用の中に加工食品や外食消費が含まれているようです。最大の消費先はコンビニのおにぎりだろうと....。海苔は底引き漁と同様、農業に近い水産業であります。それらが育った環境そのものを食べる訳ですから...。国産100%だろうと思ってましたが、韓国などから年間1億枚以上が輸入されているようです。これ国と国との決め事だそうで...。千葉県は関東における最大産地。江戸前の伝統を引き継ぐ方々が東京湾において営んでいる訳でありますが、東京湾開発に伴う筆舌に尽くしたい苦難の中で、香りは全国一であろうと評価の高い“青とび”はじめ、様々な挑戦の歴史がありました。私は富津産、私は船橋産、しかも三番瀬...というように、それが生育された場所で決め打ち購入されている方も多いと聞きます。地域を買い支えよう、食べ支えよう...。環境問題や伝統産業を百万回語るより、関心を持って、その産地で出来た一枚の海苔を買い、食べる....。今回は感じ入るところ大でありました。関係者の皆さんに改めて御礼を申し上げます。海苔の掲載はひとまずここまで。これから機会あるごとに掲載して参ります。


富津へ!②

2011年12月05日 | 千葉再発見

Img_7297 Img_7301 さて海苔の共販...。海苔という、普段の生活の中で、いつもそこにあるけれど、ややもすれば全く気にも留められない食べ物...。それがどんな状況にあり、どんな生産、流通を経て、自分の口に入るのか?販売をさせて頂いているからと言うよりも、日本に暮らす日本人として、深い興味があった訳であります。むろん、その共販(セリ)の見学など人生初...。関係者の皆様方に深く感謝申し上げます。さてさて、写真左は“見付け”と呼ばれるセリ参加者の品定め風景。海苔は養殖場から漁師さんが引き上げて、漁協単位で集荷し、いつものあの形に乾燥されて共販会場に運び込まれます。色、つや、香り、割れの有無...何百もの組み合わせの中で評価が定まって参ります。セリ場にも入れて頂きましたが、ここから先は写真撮影禁止...。この季節の新海苔から始まって来春くらいまで共販が行われるようですが、ここで仕入れられないと来年販売する原料を手にすることが出来ないため、セリ参加者の目は非常に厳しいものでありました。別名・地獄ゼリなどと呼ばれているようであります。買えないと原料がなく仕事が出来ない恐れがあるわけですから...。海苔の歴史は調べれば調べるほど奥が深く、我が千葉県における取組も伝統を引き継ぐだけでなく、様々な革新の歴史であることが良くわかります。続きは次回に。


白ミル貝!

2011年12月04日 | 銚子の魚

Img_7294 これ昨日掲載した白ミル貝であります。銚子ではなく、富津で揚がったものですが、同じ千葉県...。仕事柄、銚子以外の(千葉県内)漁港を訪れる機会も多くなって参りましたし、県内水産物のお問い合わせも増えました。従って、今後はこれらも掲載することとしました。銚子の魚ではなくて、千葉の水産物などカテゴリー変更を検討中であります。白ミル貝は数十年前まで、特に西日本を中心に大量に採れて、価格もそれほど高くなかったと聞いておりますが、いわゆる本ミル貝が大幅に減少し、本種の人気(価格)が上昇してきたとのことでありました。一般流通においては輸入モノが多く、国産は貴重だと...。これは富津の潜水漁によるもの。さらに高価だと思います。すべての船が樽3本のみの水揚げ。資源保護のために水揚げの制限を行っているのだろうと思います。


富津へ!①

2011年12月04日 | 千葉再発見

Img_7295 Img_7296 富津市を訪れました...。目的は千葉県漁連の海苔加工事業所(富津市)で開催された本年度の海苔共販(セリ)の視察、その他であります。なぜ海苔か?ということでありますが、私が代表を務めさせて頂いている参協未来株式会社において千葉県産の海苔の販売も行わせて頂いているからであります。これについての詳細は、いずれ報告させて頂きます。リニューアル第二弾として、ブログ右上部分にこれら商品紹介その他のページを設けさせて頂く予定でありますので....。ちょっと時間が早かったので、富津の漁港などを見学しておりましたら入港船が...。これ白ミル貝のようです。内房で有名な潜水漁によるものらしいです。国産・天然のミル貝...。東京の高級寿司店などに行くようですが、一個幾らになるんだろう...そんな事を思いながら....。同じ千葉県と言っても、内房と外房では全く海の風景が違っております。どちらがどうの...ではなく、それぞれの風土を生かした漁法や郷土料理がある訳であります。富津は浦賀水道に近く、東京湾を航行する船にとって浦賀水道は浅瀬であるため難所の一つと呼ばれているようですが、その比較的浅い砂地を利用した貝の採取や海苔の養殖などが盛んです。特に海苔の生産において富津は最大産地...。セリの模様などは次回に。


惑いの10年!②

2011年12月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7280 40歳=不惑....。でも惑いの....。20代の時、40代?おっさんじゃねか...と。でも自らすでに40代...。惑いの10年とか、ミドルエイジ・クライシスとか、40代の異変について特集された記事を多く目にするようになりました。突然今がある訳ではなく、積み重ねた月日が今に至る...。歳月は誰に対しても公平であります。必ず時代には雰囲気のようなものがあって、反作用としてそれに抗う勢力も出て参りますが、何かおかしいぞ...と思ってからそれが具現化していくまでに、多くの場合20年近い歳月がかかるのだそうです。ペリー来航から明治維新まで約20年、バブル崩壊から現在まで、あれも、これも...だいたい20年くらい....。バブルの時に反骨精神の塊のような恩師から、就職を企業名で選んだり、今の好調業種で選ぶと人生おかしくなるぞ....と。むしろ中小企業を選び、先輩に何か言われたら、3年間はハイわかりました以外言ってはいけない....。20代のその期間が、将来にわたる免疫を作り上げるのである....。賛否両論、いろいろありますが、やはりすべからくエントロピー増大の法則....。勢いある者は衰え、鮮やかさは褪せ、秩序は崩壊に向かうけれど、その中に将来の光源は必ず存在し、やがてまた光を放つ....。やるべき時に、やるべき場所にいて、やるべきことをやっていた場合にのみ...。抽象的ですが....。例えれば今の40代が突入しているのは写真のような状況かと...。その先に青空は見えるけれど、目の前に大きな雲があって...。顔を上げないと青空があることもわからないかも...。この話題、時々掲載します。今回はこの辺で....。