銚子・角巳之・三代目

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海苔・補足

2011年12月06日 | 千葉再発見

Img_7306 Img_7305 海苔に関する記事の掲載をしておりましたら、早速いくつかの問い合わせを頂きました。特に多いのが色....。私の写真技術の稚拙さゆえか、千葉海苔の特徴である色(香りのもと)が正確に表現できてない....。まことに申し訳ありません。問い合わせ内容の多くは、海苔の中に見える緑色の斑点は何か?というものでした。カビじゃないのか...と。海苔は好みで評価が大きく分かれるようですが、千葉海苔の特徴はその緑色...。青海苔系が混ざったいわゆる“青とび”....。香りは全国一だろうと言われている所以であります。青とびシリーズは銚子のキンメダイ同様、千葉県のブランド水産物認定品であります。粗悪品でもカビでもありませんので。表現ひとつで最大の利点が難点に誤解される恐れ...。言葉、写真...、表現の難しさを痛感しております。補足まで...。


富津へ!③

2011年12月06日 | 千葉再発見

Img_7303 Img_7304 海苔の概況を財団法人・海苔増殖振興会のHPなどで確認してみました...。海苔はここ10年ほど(国内で)年間80億~100億枚(一枚=一帖、見慣れたあの形です)生産されているのだそうです。 全国の主要産地は大別すると3ケ所、宮城、千葉などの東日本、兵庫、香川などの瀬戸内、そして国内最大産地の九州(有明)...。構成比をみると、ざっくり言って九州45%、瀬戸内35%、東日本20%...こんな感じになっております。一方、消費の現状を見ると、一般家庭が25%、贈答用が5%、そして70%は業務用となっております。この業務用の中に加工食品や外食消費が含まれているようです。最大の消費先はコンビニのおにぎりだろうと....。海苔は底引き漁と同様、農業に近い水産業であります。それらが育った環境そのものを食べる訳ですから...。国産100%だろうと思ってましたが、韓国などから年間1億枚以上が輸入されているようです。これ国と国との決め事だそうで...。千葉県は関東における最大産地。江戸前の伝統を引き継ぐ方々が東京湾において営んでいる訳でありますが、東京湾開発に伴う筆舌に尽くしたい苦難の中で、香りは全国一であろうと評価の高い“青とび”はじめ、様々な挑戦の歴史がありました。私は富津産、私は船橋産、しかも三番瀬...というように、それが生育された場所で決め打ち購入されている方も多いと聞きます。地域を買い支えよう、食べ支えよう...。環境問題や伝統産業を百万回語るより、関心を持って、その産地で出来た一枚の海苔を買い、食べる....。今回は感じ入るところ大でありました。関係者の皆さんに改めて御礼を申し上げます。海苔の掲載はひとまずここまで。これから機会あるごとに掲載して参ります。