経済学用語に、“価格の下方硬直性”と言う概念があります。下方への硬直性。下に硬い...。要するに価格が下がり難くなるという事であります。有る地域に、スーパーマーケットが10店舗あった。どのスーパーも生き残ろうと必死。お客様は価格に敏感。故にその地域内の価格競争はどんどん進み、時に破滅的競争とも言える異常な価格が出てくる(超激安、赤字での販売という事であります) この破滅競争の果て、体力の無くなったスーパーが一店舗、また一店舗と閉店する。中央から全国的なスーパーが進出などして価格競争に終止符が打たれる。気が付いたら、大型店1店舗しか残らなかった....。すると一転、価格は下がり難くなる。競争相手がいないので、価格を下げず、儲けようや....。と。欧州あたりでは、国内の小売シェアが上位10社で60%~70%というケースが多く、価格の下方硬直性が起き易い。日本はまだ歩いていける範囲の中小スーパーが多いので....。何故こんな事を書いたかと言えば、つい最近、選択肢が無い状況の中で、バカ高い料金を取られた....。スーパーじゃないです。お医者さん.....。専門医の少ない地方。しかも市立病院が廃業危機....。選択肢なんかありません。難しい事は分からないし、遠くのお医者さんに行く時間的余裕もない。私はまだ良い方かも。行こうと思えば行ける。ただ独居老人など、行きたくても行けない....。豊かな社会とは何かと言えば、個人自らの意思で選択できる社会。語弊があるかもしれませんが、王様の子は王様、。奴隷の子は奴隷。という時代じゃなくて、どんな境遇に生まれようと、その人個人の努力によって如何様な人生も選択できる。これ豊かな社会の条件かと。選択肢が示されない。でも不具合が有る(痛いとか、困っているとか)....。選択肢が無い訳ですから、言いなりになるしかないのか?...と。続きは明日。写真はサバの水揚げ。一昨日は久しぶりの大漁。港は賑わっておりました。