ニイタカヤマノボレ１２０８...。１日過ぎてしまいましたが、昨日１２月８日は真珠湾攻撃の日、
冒頭の暗号は、１２月８日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ...の意味であり、ニイタカヤマ
とは当時日本領であった台湾の名峰・玉山（旧称：新高山）を指しているようです。
新高山は当時の日本で一番高い山（３，９００m）であり、その高さは霊峰富士を凌ぐ。その山
に登れということ...。これから起こるであろう未曽有の国難に、兵士たちの覚悟を問い、そして
鼓舞する檄文であったのだろうと思います。これを機に３年６ケ月にも及ぶ太平洋戦争が始まる...。
昨今は、機密資料の開示等から、アメリカは知っていてあえて先制攻撃をさせたとか、様々な
書物が出ておりますが、どちらが先か？云々はすでに問題ではなく、７０年以上が過ぎてなお
癒せぬ傷跡、それが戦争...。大正生まれはすでに１００歳近く...。語り部も減っております...。
かつて戦争開始の合図（象徴）に使われた新高山...。現在は平和の象徴として周辺の広大な地域
一帯が国立公園・自然生態保護区に指定されているそうです。日本の富士山とも友好山として
提携し、ともに各々の高みから国の安寧を願っているのだと思います。