ここ最近の新聞報道等を見ても、洋上浮力など自然エネルギーに関連する法律や、カーボンニュートラル
(二酸化炭素の搬出量と吸収量・プラスマイナスゼロへ)の目標値が定められるなど、まさにSDGsへの
具体的な取り組み指針が示されております。そんなタイミングで漁業法などの改正...。
法律や指針は脱落者・違反者を生み出すためではなく、生み出さないためのもの...であります。SDGsの
要諦は“まなざし”であるとして、すでにひと桁台に激減してしまった地元漁業者に、資源保護だ海に出るな。
と言えるだろうかと言えば、答えは否であります(異論。反論多数あると思いますが)
100隻近くいた時代にできたルールで、その10分の1まで激減してしまった漁業者を縛れるか?魚が
いないので操業区域から出てしまう。むろん違反行為ですが、それを取り締まるためだけに監視船が出て、
化石燃料を消費している...。何かおかしい...。改めるべきは漁業者の行為ではなくルールそのもの...。
SDGsの項目の一つ、海の豊かさを守ろうとは、漁業者に対して闇雲に規制を強いることではなく、
時代に即した形でルールを改めることが先決。まさに寒空に温暖化を想うが如く、現在見えている現象
だけでなく、その背景の見えざるものを見ることであります。この話題、またいずれ。