今年の漢字が“密”に決まったそうで...。いわゆる三密(密閉・密集・密接)を避けよう...。今年の
世相を反映した文字であろうと思います。調べてみると、この密と言う字...、秘密、機密、精密
密密と書いて(ひそひそ)。密夫と書いて“まおとこ”と読むようで...(これは余計なことですが...)
狭い空間に人が集まっている様子や、何かひそひそと隠し事...。そんなイメージの漢字でコロナ
対策でそれらを避けよう、さらには隠し事はやがてバレますよ...そんな暗示も含まれて今年の
漢字・選出理由なのかもしれません...。
三密とはもともと仏教用語のようです。身密・口密・意密で三密...。コロナ対策になぞらえれば、
感染しそうな行動を慎む(身密)、感染者や医療従事者に対して誹謗中傷を厳に慎む(口密)、
マスク着用等、周囲への配慮を欠かしませんように(意密)ということなのだと思います。
今年の漢字...のように、世相を象徴する言葉は毎年変われど、人の営みに大きな変化は無いよう
な気がしております。先人の智慧に学び、まだ見ぬ誰か(未来のこと)との共存を考えながら、
今を生きる...。苦しみも生きていればこそ...。知人の訃報に接した現在の心境であります...。