銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

鬼滅の...。

2020年07月22日 | 日記・エッセイ・コラム

最近、漫画市場を席巻していると言っても過言でない、鬼滅の...。すべて読んだ訳ではありませんが、こういう漫画
が熱狂的に支持を受けていること、世相と大いに関係がありそうです。時は大正末期、主人公の少年が家族を鬼に
惨殺され、唯一生き残った妹も鬼と化し、主人公は妹を取り戻すために戦いの旅に出る...。そんなお話だったかと。

世代によって感想は様々なんだろうと思います。家族を殺されるとか、妹を救うとか、人生のとんでもない場面に
遭遇した少年が、大きな決意のもと、現実的な対処を身に付けながら、やがて目的を達していく成長の物語であろう
と思います。その目的とは、妹を取り戻す(人間に戻す)、鬼を滅ぼす...こと。

先般TVの歴史番組にて、日本人は有史以来、鬼...という存在を身近に感じて生きてきた...。恐ろしい形相をして
いたり、人を喰ってしまったり、そんな姿で描かれてきたものの、元来鬼は人の心の闇が作り上げた産物...。それは
滅ぼすべきものではなく、祓うもの...であったはず...。

鬼を祓うではなく、滅ぼすことを目的とした主人公の姿に、社会現象と言うべきほどの共感が得られていること。
これは良し悪しではなく、一つの世相だろうなと感じております。そこにいる...。けれど自らや仲間に害が及ばな
ければ良い(祓う)か、滅ぼすまでか...。そこにいるヤツをコロナ...と置き換えて読んでおります。感想また改めて。