銚子・角巳之・三代目

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ヤリイカ!

2020年03月16日 | 銚子の魚

銚子港でのヤリイカ漁...、そろそろ終盤戦(漁期は12月~翌4月くらいまで)銚子沖合底引き船での
水揚げであります。銚子には底引き船が2種類あって、一つはこの沖合底引き。もう一つが近海の小型
底引き。ともに千葉県海面を操業し、操業海区、休漁期間などを定め厳格な資源保護を行っております。

(沖合)は最盛期に40隻。現在は5隻。(小型)は同じく60隻が6隻...。銚子港の主力は、サバ、
イワシ等、巻き網船による水揚げですが、巻き網が量を水揚げする船ならば、底引きは種類を水揚げする船。
いわゆる地魚の多くは、この底引き漁によってもたらされておりますが、船数は上記の如く減少...。

ヤリイカは沖合底引き船が水揚げする象徴的な魚の一つ。あの日(3.11)あの時刻も、このヤリイカ
の水揚げ最中でありました。見る見るうちに水位が上がり、水揚げされたヤリイカが市場内に散乱して...。
その翌年、今度は記録的なヤリイカの大豊漁。小さなもの、擦れたものなど価格は大幅安...。

産地としての姿勢を示そうということで、少しでも無駄にしないよう、千葉県内の関連団体の方々と常温品
での商品開発など行っておりました。写真はその一つ、ヤリイカカレー。実はいまだに問い合わせが多いの
ですが現在は製造休止中。理由は原料価格。今作ると最終製品の値段3倍以上...。水産物の商品開発。難しいです。