銚子・角巳之・三代目

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食の起源②

2020年03月02日 | 日記・エッセイ・コラム

小さな子供が、ピーマンなど苦い野菜を苦手にしていること。これ人類の太古の記憶から、苦い=毒と感じる
ことに起因していると聞いたことがあります。でも、大人になるに従って苦手意識は無くなっていくもので、
むしろ苦い野菜や苦みのある食べ物(例えばワインとか)、健康に良い。美味しいと感じるようになっていく...。

サンマの塩焼きの、あの内臓の苦みの味が分かるようになるのが大人って言うもんよ...。かつて築地の先輩方に
言われた言葉...。話が逸れました。ご先祖様も同じ経過を辿ったようで、時に毒に当たって死んでしまうこと
もありながら、試行錯誤の末に、苦み成分は体に良い。ということを認識していったそうです。

今度は生きるために、苦みを積極的に取るようになり、この苦みは体に良い。という反応を脳が美味しいに
結びつけた...と。良薬は口に苦し。なんて言葉もあります。むろん薬を美味しいと思って飲む人はいないと
思いますが、そこは太古の昔。薬が無かった時代、自然物から薬効成分を探す=苦い食べ物になったのでしょう。

ここまで、まだ味覚の時代...。やがて人類は“火”を得る...。火を使って調理するようになる。調理すると、
煙が出る、あの美味しそうな匂いが出る...。今度は嗅覚により美味しさを判別するようになる。嗅覚は味覚に
比べて10倍もの美味しさを感じる感覚なのだそうで...。(続きは次回に)