銚子・角巳之・三代目

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セグロの水揚げ

2006年01月27日 | 銚子の魚

000_0524 銚子の人はイワシ、サバ、アジ....、等の青魚は買って食べるものと思っていない。長らくそう言われていました。買わずとも誰かが持ってくる。子供の頃の記憶もそうです。漁港周辺が浜の子供の遊び場だったのですが、遊んでいると漁師さんから、わんらえさけえってバケツもってこー(あなた方家に帰ってバケツを持ってきなさいの意)と言われたのを良く覚えております。東京に行って、イワシやサバに値段が付いているのを見てビックリする。銚子の浜の人間の共通意識だったと思います。が、それも今では古き良き話。イワシなど最近は超高級魚です。マイワシは銚子でも殆ど揚らなくなってしまいましたが、1月に入ってセグロ(カタクチ)イワシが揚っています。このセグロにしても子供の頃の記憶とは大違い。水揚げ激減でこれまた貴重品です。セグロの丸干しや佃煮、酒の肴に最高なんですが...。そんな貴重品を狙っている奴らがいます。カモメです(写真)。カモメも美味しいものを知っているのでしょう、奇声を上げて闘争本能むき出しの形相です。セグロの入港時は漁港の上空一面がカモメだらけ。そんな風景になります。“数が多い”という事を表現する日本語は数々ありますが、空一面にカモメ模様のじゅうたんを敷きつめたような。要するにお伝えするのが難しいくらい沢山の。という事です。さながらヒッチコックの映画“鳥”のような情景。遠くから見ているうちは壮観なのですが、近くで見ると少々怖い気がします。それにしてもこの数。貴重品が食べ尽くされてしまうのでは?と思うくらいの勢いです。