銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

水産高校

2006年01月06日 | 日記・エッセイ・コラム

000_0344 写真は昨日(漕出式)の風景。船に乗るのだ海の子は~、これは千葉県立銚子水産高校・校歌の一節です。全国的に水産高校は少なくなっておりますが、世界的には水資源を巡る争奪戦が始まっていたり、魚の健康効果が見直されたり...、そういう人材育成の場としてこれから水産高校の価値が高まっていく時代だと思っております。良く産官学の連携と言いますが、これから益々その連携が強化されていく事でしょう。以前は畜産の担当者をしておりましたが、0―157、口蹄疫(こうていえき・家畜の病気です)、BSE....と様々な問題が発生しても、世の中にそんなに専門家がいる訳ではありません。にわか仕込みの知識をひけらかすと、今度は風評被害という二次被害(実は最も大きな被害です)が発生します。北海道、鹿児島、宮崎といった畜産県と呼ばれるところには大学を中心に研究機関が整備されており、問題発生時だけではなく、普段から食肉の肉質分析や味覚テストなど国とも連携して実に様々なフォロー体制がありました。水産高校が減っていくのは寂しいというより危機感を覚えます。生意気な言い方かも知れませんが(経験則として)産地を苦しめる風評という化け物は、無知によって拡大します。今年は技術の習得だけでなく、専門知識の吸収にも力を入れて参りたいと思っております。机上ではなく実践で。