「松坂世代」の生き残りでドイツのプロ野球、ブンデスリーガ1部のハンブルク・スティーラーズでプレーしている元DeNAの久保康友投手(43)が完全試合を達成したらしい。同公式サイトが伝えたところによると、久保は7回制のケルン・カージナルス戦で快挙を成し遂げ、ドイツリーグで4度目の週間MVPに輝いたという。この試合で久保は87球のうち59球がストライクという精密機械ぶりを発揮し、13三振を奪った。守備陣も好守でもり立て、12-0で大勝したようだ。ソフトバンク・和田毅投手(43)とともに、「松坂世代」の“生き残り”の久保は、関大第一(大阪)時代に1998年センバツ決勝で松坂(横浜)と投げ合い、準優勝。松下電器(現パナソニック)から04年ドラフト自由獲得枠でロッテに入団し、05年に新人王。阪神、DeNAを経て、18年から米独立リーグ、メキシカンリーグ、独立リーグ兵庫などでプレーした。NP通算304試合に登板し、97勝86敗6セーブ、防御率3.70だった。23年シーズンからドイツで現役続行していた久保だが、野球レベルの差があっても未知の地で野球を続け、それによって世界の野球界に貢献している姿が素晴らしい。是非久保にはWBCでドイツの監督兼エースとして出場してほしいものだ。久保頑張れ!
先日、残念なニュースとして、ゴルフのアダム・スコットが今日開幕した《全米オープン》でメジャー連続出場がストップすると紹介したが、世界ランキング61位だったスコットはランキング59位に先日他界したグレイソン・マレー氏が入っていたため、トップ60との選手として権利を得ることになった。マレー氏の不幸を喜んではいけないが、ゴルフの神さまがスコットに微笑んだと言っていい奇跡。スコットはこの出場で《全米オープン》23度目となるが、7月の《全英オープン》、来年4月の《マスターズ》は歴代チャンピオンとしての出場資格を保有しているので、無事参戦すればメジャー連続出場記録は“94”に更新される。これまでの最多連続出場はジャック・ニクラウス(米国)の146回で、連続100を超えるのはニクラスだけとなっている。またテキサス州ダラスでの最終予選会で補欠1位となっていたセルヒオ・ガルシアも本戦出場。44歳のガルシアは《全米オープン》25度の連続出場となる。スコット、ガルシアがいる方がやっぱり《全米オープン》は面白い。
そのメジャー第3戦《全米オープン》初日。初メジャーの清水大成が日本勢最上位の34位で滑り出した。1イーグル2バーディ、5ボギーの1オーバー「71」にまとめ、首位と6打差で初日を終えた。12年連続12回目の出場の松山英樹は50位。3バーディ、5ボギーの2オーバー「72」だった。その他、日本勢は石川遼と金谷拓実が6オーバー120位。河本力が7オーバー132位。星野陸也が8オーバー142位と出遅れた。5アンダーの首位に、2011年大会覇者で世界ランキング3位のロリー・マキロイ(北アイルランド)とメジャー未勝利のパトリック・カントレー。4アンダーの1打差3位にルドビグ・オーベリ(スウェーデン)。さらに1打差の4位に2020年大会覇者のブライソン・デシャンボー、マチュー・パボン(フランス)が続いた。前日のガルシアは1アンダー9位タイ、スコットはイブンパーの16位タイ、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーは1オーバー34位、タイガー・ウッズは4オーバー86位にいる。優勝候補NO.1のシェフラーはショットがバラバラ、パター入らずなのにこの順位。間違いなく優勝争いに絡みそう。いかにも《全米オープン》という難コース、我慢比べのゴルフで面白い!松山、清水、スコット、ガルシア頑張れ!
未来のスターの話。女子アマチュアゴルフ《日本女子アマチュアゴルフ選手権》最終日。2位スタートの鳥居さくら(滝川第二高)が5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。2打差を逆転する通算14アンダーで初優勝を飾り、後続に5打差をつけて今年の女子アマチュアゴルファーの頂点に立った。鳥居は兵庫県出身の17歳。米国女子ツアーで活躍する古江彩佳らを輩出した滝川第二高の3年生で、前年大会は14位で終えていた。同年は《日本ジュニア》3位、《関西女子アマ》2位、《兵庫県高校総体》優勝などの成績を収めている。通算9アンダーの2位に7位スタートから「68」と伸ばした新地真美夏(共立女子第二高)。6バーディ、2ボギーでこの日のベストスコアタイを記録し、ナショナルチームメンバーの底力を見せた。通算8アンダーの3位に松永七海(日大)。通算6アンダーの4位に山本優花と徳永歩が続いた。山本は単独首位スタートから「79」とスコアを崩し、2打のリードを守り切れなかった。吉田優利の妹・吉田鈴は通算4アンダーの7位。前年覇者の飯島早織(ネットの大学 managara)、女子アマチュア世界ランキングで日本勢トップ(23位)の中村心(人間総合科学大)は通算5オーバーの42位だった。女子高生のワンツー。次から次へとスター候補生は現れる!
明日の予想。まずは東京メイン【多摩川S】。本命は9番マンドローネ。【湘南S】最着馬で鞍上の強化のルメール。2走前は凡走しているが、時計のでる今の馬場は合う。相手は3,5,6,10,11,12番。京都メイン【米子S】は9番ノーブルロジャー。【シンザン記念】の勝ち馬で、その勝ち方は圧巻だった。【NHKマイルC】は内に入って消化不良の競馬。外目の枠でスムーズならあっさり。相手は2,6,7,11,14,16番。函館メイン【STV杯】は12番ランドオブラヴ。昨年未勝利勝ちを飾った舞台。ミッキーアイル産駒は函館1200に合うし鞍上は“函館男”の佐々木。ここは黙って狙い。相手は1,2,4,6,7,8番。
今週の一口馬は4頭。まずは明日の東京1R【3歳未勝利】(1400mダート)にムーンライトデイが岩田康騎乗で出走する。田島俊明調教師は「キックバックに慣れさせるために前半は馬の後ろに入れる形で追い切りを行いましたが、多少嫌がっているかなと感じられる部分はあったものの、全体的に見れば悪くない動きをしていたと思います。以前は調整段階から気性面で難しいところを見せることがありましたが、現在は人間が馬の扱いに慣れてきたこともありますし、馬もこちらの環境に慣れてきたのか、前ほど後ろ向きな気持ちを見せることは無くなり、順調に調整できるようになりましたね。状態は良いですし、あとは今週のレースに向けて、以前に痛みが出てしまった右前脚が再び痛くなってしまわないように、しっかりケアして進めていければと思います。なお、鞍上は岩田康誠騎手に依頼しています」とのこと。内枠になったのはちょっとがっかりだが、2着のある馬、なんとか好勝負を!2頭目はブーケドグレイスが函館7R【3歳未勝利】(1800m芝)に長浜騎乗で出走予定する。相沢郁調教師は「先週末に函館競馬場に入場してからも順調にきていて、昨日はレースに騎乗予定の長浜鴻緒が乗って感触を確かめてもらいました。先週の時点でもうほぼ仕上がっているので、14-14くらいで整える程度の追い切りでしたが、動きは良かったようですよ。ジョッキーもいいイメージを持って臨めそうと言ってくれています。過去2戦の中でも一番いい仕上がりという報告を受けているので、何とか前進させたいところ。前走は全く見処がありませんでしたが、デビュー戦の内容からするとあんなに走れない馬ではありませんし、あれは参考外だと思っています。距離はこれくらいがちょうど良さそうなので、いい走りをしてきてほしいですね」とのこと。長浜が先週好騎乗を見せていた。昨年の佐々木になりそうな予感。鞍上含みで期待する。3頭目はアルシミストが東京8R【3歳上1勝クラス】(2400m芝)に戸崎騎乗で出走予定。木村哲也調教師は「ウッドチップコースにて2番手を追走して終いに併せる内容で追い切っています。70-40をベースにしつつ、それより少し上回るくらいをイメージして動かして、正直、求めればさらに上を…となりますが、現状を踏まえればこの馬なりに動けていたかなと思います。競馬に関しては、馬の状態と番組を見つつどうするか考えていましたが、今回は東京の芝2400m戦に使わせていただきます。芝はデビュー戦以来になりますが、距離のある条件は試してみる価値があると思いますので、今後につながる走りを見せてほしいです」とのこと。オルフェーヴル産駒でこの挑戦は面白そう。強い馬はいるが、選択肢が広がる走りを期待!
明後日。6/16はヴェルトラウム1頭。東京12R【3歳上1勝クラス】(1400m芝)にオシェア騎乗で出走予定。西田雄一調教師は「先週、直接跨って状態を確認していますが、その時点で具合の良さを感じていましたし、今週の追い切りも順調に終えられています。全体69秒から終いを確認する程度で、追走する中で無理せず余裕を残してフィニッシュできています。馬はやはり本質的には短距離馬だなと思わせる走り、雰囲気なので、極論、スプリント仕様にしようと思えばすぐに行けそうなくらいですが、現状であまりスイッチを入れ過ぎるとゲートの不安も出てきてしまうので、この時期はいい意味でゆとりを持たせられるようにつくってきています。実際、中間のゲート確認は問題なかったですね。芝の条件は1月以来ですが、いい競馬ができれば幅も広がってくるので、いい走りを期待したいです」とのこと。【福島2歳S】3着のある馬、ここで一変してもおかしくない。