人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

弔いの一日

2017-02-19 18:23:57 | Weblog

 予選落ちで大ニュースになる松山英樹。悪天候により連日の順延となっていた【ジェネシス・オープン】は第2ラウンドの続きを実施。トータル3オーバーの暫定100位タイから予選通過を目指した松山英樹だったが、再開後の3ホールをすべてボギーとし、トータル6オーバーでフィニッシュした。この日は今季ワーストとなるノーバーディ・9ボギーの“80”。今季初となる予選落ちとなった。前日から天候が荒れた時間帯でのラウンドスケジュールに入った不運はあったものの「仕方ないことですし。それにしても打ち過ぎ」と言い訳はできなかった。ショット、パットともに精彩を欠いた結果だ。次戦は1周休養を挟んで今季から舞台をメキシコに移して行われる大一番【WGC-メキシコ選手権】。4月の【マスターズ】に向け再浮上を期す。頑張れ!英樹!
 今日の競馬を振り返る。まずは東京11Rで行われた【第34回フェブラリーS】。勝ったのは今年もM・デムーロ騎乗の2番人気ゴールドドリーム(牡4歳・平田修厩舎)。中団追走から直線は馬場のド真ん中を力強く伸びてGI初制覇。タイムは1分35秒1。クビ差の2着には内からしぶとく食い下がったベストウォーリア(5番人気)、さらに3/4馬身遅れた3着には後方3番手から追い込んだカフジテイク(1番人気)が入った。このゴールドドリームの勝利で関西馬は【フェブラリーS】を2000年から18連勝。【桜花賞】の17連勝を超えて、同一GIの単独東西別最多連勝記録となった。
 勝ったゴールドドリームは完勝であった。府中も合うのだろう。抜け出してから少し物見をして、内からベストウォーリアに来られてヒヤヒヤしたが、終わってみれば強かった。距離もまだ大丈夫だろうが、府中以外での好走が一流馬になるかどうかの分かれ目だろう。2着ベストウォーリアもさすがに力がある。最後は同じ脚色になってしまった。でも、本当に堅実に頑張る馬主孝行馬だ。3着カフジテイクは位置取りが後ろすぎたし、外を回りすぎた感があるが、もう少し前で運べれば際どかったかもしれない。それでも前2頭には・・・。僕本命の4着エイシンバッケンは良く頑張った。前走の教訓をもって4コーナーから少し出して行ったが、その分最後に甘くなった。ぎりぎりまで我慢すれば3着はあったかも・・・。
 勝ったゴールドドリームは、父ゴールドアリュール、母モンヴェール(母父フレンチデピュティ)という血統。ゴールドドリームの父ゴールドアリュールは2003年【フェブラリーS】の優勝馬。【フェブラリーS】で父子制覇を達成したのはいずれもゴールドアリュール産駒で、2010年エスポワールシチー、2014&15年コパノリッキーに次いで3頭目、4例目。なお、昨日書いたがゴールドアリュールは昨日、心臓疾患のため死亡した。18歳だった。ゴールドドリームは北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は吉田勝己氏。通算成績は9戦5勝。重賞は2016年【ユニコーンS】に次いで2勝目。【フェブラリーS】は、平田修調教師は初優勝、M・デムーロは昨年のモーニンに次いで2勝目となったが、嬉しさのあまり、“飛行機”といわれる手綱を離して馬上で両手を広げる決めポーズを決めた。しかしまた裁決(さいけつ=審判部署)に呼ばれ注意を受けた。いずれにしろ、今年もJRAのGIはM・デムーロの好騎乗で幕を開けた。
 小倉メイン【第51回小倉大賞典】は、武士沢友治騎乗の4番人気マルターズアポジー(牡5歳・堀井雅広厩舎)が逃げ切り勝ち。タイムは1分45秒8。マルターズアポジーは重賞初勝利となった【福島記念】も逃げ切り勝ち、前走の【有馬記念】(15着)でも果敢な大逃げを打ってスタンドを沸かせていた。2馬身差の2着には中団追走から大外を追い込んだヒストリカル(8番人気)、さらにクビ差遅れた3着に好位から脚を伸ばしたクラリティスカイ(5番人気)。1番人気のストロングタイタンは6番手追走から直線伸びを欠いて5着に敗れた。マルターズアポジーの【小倉大賞典】制覇は、1974年にノボルトウコウが制して以来、43年ぶり通算2回目の関東馬の勝利で、530㌔での勝利は【小倉大賞典】における最高馬体重勝利となった。
 勝ったマルターズアポジーは逃げると強い。ただ折り合いも欠くときもあるので、今日は武士沢が良く乗ったということだろう。2着ヒストリカルが一番強い競馬をしている。8歳だが、GⅢあたりなら好走期待できる。3着クラリティスカイはさすがに力がある。地力で何とか3着まで来た。この馬も人気にならないなら、今後も面白い存在。
 マルターズアポジーは、父ゴスホークケン、母マルターズヒート(母父オールドトリエステ)という血統。北海道新冠町・山岡牧場の生産馬で、馬主は藤田在子氏。通算成績は19戦7勝。重賞は2016年【福島記念】に次いで2勝目。【小倉大賞典】は、堀井雅広調教師、武士沢ともに初優勝となった。
 重賞ではないが、注目のレースがあった。その東京9R【ヒヤシンスS】。勝ったのは、C・ルメール騎乗の1番人気エピカリス(牡、美浦・萩原清厩舎)で内の4番手から直線で抜け出し、デビューから無傷の4連勝を飾った。タイムは1分37秒8。逃げたアディラート(2番人気)が3/4馬身差の2着に粘り、さらに1馬身3/4差の3着に中団から伸びたハイパーノヴァ(8番人気)が入った。
 勝ったエピカリスだが、アディラートを完全マークで抜け出した。アディラートがマイペースだったため、交わすまでに時間が掛かりましたが、内容は完璧なレース。この結果、【ケンタッキーダービー】(5/6、米チャーチルダウンズ競馬場、GI、2000mダート)の挑戦権を獲得したが、このようなレースができるなら楽しみだ。2着アディラートも良く頑張っているが、今日は勝ち馬が強すぎた。3着ハイパーノヴァも良く追い上げている。ただこれからの馬だ。
 エピカリスは、父ゴールドアリュール、母スターペスミツコ(母父カーネギー)という血統。半兄に2013年の【小倉記念】、14年の【七夕賞】を制したメイショウナルト(父ハーツクライ)がいる。
 今後、今日の【フェブラリーS】を勝ったゴールドドリーム、過去同レースを2勝しているコバノリッキー、そしてこれから大器になりそうなエピカリスがゴールドアリュールの後継者になるのだろう。良い弔いの一日になった。


 

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