風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「中原中也との愛〜ゆきてかへらぬ」

2023-05-20 | 読書

10年前に読んだ本を再読。
ひとりの女を巡る友人同士の男2人の物語は
エリック・クラプトンとジョージ・ハリソンや
谷崎潤一郎と佐藤春夫などが知られている。
その恋でクラプトンはレイラを書き、
佐藤春夫は秋刀魚の歌を書いた。
それらの話は創作の原動力となったのだが
少なくとも泰子のしたたかに生きる力の前では
純粋な中也など簡単にあしらわれる存在だったのだろう。
本書も泰子と中也との関係はほぼ最初の部分で終わり、
あとは事あるごとにつきまとう
少々めんどくさい男としてしか中也は出てこない。
でもそんな不器用で世間知らずの中也に、
個人的には親近感を覚えるんだよなぁ。

「中原中也との愛〜ゆきてかへらぬ」
長谷川泰子:談・村上護:編 角川ソフィア文庫

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