風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「エゴイスト」

2023-03-29 | 読書

映画も評判だが、見逃してしまったので本を読んだ。
愛を自分のエゴと考えるほどの優しさと繊細さ。
でもね、そのエゴは相手を思ってのことじゃないかな。
もちろん一緒に居たいという望みのための行為だったとしても
それは相手も同じ気持ちだからこそ甘えられた。
どちらの道を選んでも後悔はきっとある。
ならば身を寄せ合う道を選んで正解だったのだと思う。

震災の時もよく言われたことだけど、
人間、次の瞬間何があるかわからない。
今の正直な気持ちを伝えずに会えなくなる後悔よりは
伝えたいことがある時に、会いたいと思う時に
伝えるべきだし、会うべきだというのが私の考え方。
それが自分のエゴだとしても。

著者の実話に基づいた小説とのこと。
本人は映画化を目にすることなくこの世を去ったという。
奇しくも映画の主人公で著者自身を演じたのは
同じ大学の後輩にあたる鈴木亮平さん。
著者のことを調べ、友人たちにも会って役作りしたとのこと。
映画も見なくちゃ。

「エゴイスト」高山真:著 小学館文庫

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