風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「いつか君に出会ってほしい本」

2023-07-05 | 読書

「中学生向けの読書案内」というコンセプトで膝を打ち、
「それでも(表現は)手加減しない」に深く頷いた。
そして読み始めたら、紹介された本以上に本書に夢中になった。
中学生ではなく、いいおっさん(なんなら爺さん)なんだけど😅

自分が小学生〜中学生時代に読んだ懐かしい本が満載。
読もうと思っていて、結局縁がなかった本も。
その存在を忘れていた本などもたくさん紹介されていて
読んだときの、ワクワクしたり、沈み込んだり、泣いたり、
そして考えさせられたりした感情が思い出されてきた。
もちろんここで紹介されているのは
私の年代が親しんだような、ある意味古典的な本ばかりじゃない。
白岩玄さんやドリアン助川さん、又吉直樹さん、西加奈子さんなど
現代の話題作もたくさん取り上げられている。
(今、NHKドラマで話題の中島京子さん「やさしい猫」も)

共同通信のベテラン記者・・・というより
管理職を経て編集委員の
会社幹部とも言える田村文さんが続けてきた連載は
その回数なんと560回を超えるという。
すげぇ😅

子どもの頃や若い頃に読んだ本も
たぶん今読み返すとまた違った感慨を持つんだろうなぁと思う。
自分の世代が子ども〜若者〜壮年〜中年〜爺いと変わり
親になり、孫を持ち・・・と立場も変わってきているので
作品の中で自分を投影する登場人物も変わるのだろう。
もちろん昔とはたぶん視点も違うので
例えばピッピにハラハラすることはないだろう(笑)
(「長靴下のピッピ」が子どもの頃大好きでした)

ページをめくるたびに
再読したい本、新たに読みたい本がどんどん増える。
いやー、困ったなぁ😁

「いつか君に出会ってほしい本」田村文:著 河出書房新社

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