風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「トトロの住む家」

2021-11-29 | 読書

古い本ネタ第2弾(笑)
なんと宮崎駿さんが書いた本だ。

私は純粋培養の文系なので(^^;
高校時代の進路選択ではまったく考えなかったが、
実は子どもの頃から建築に興味あったなぁと今になって思う。
家の間取りなど、新聞折り込みのチラシがあると
必ず抜き出して隅から隅まで見たものだった。
方眼紙を使って、架空の家の間取りを描いてみたこともある。
それなのに、なんで建築という進路を考えもしなかったのだろう。

自分が建築に興味を持っていると気がついたのは
仕事で↓この本を作った時。


その後、フリーになってから、
やはり建築系の本の編集に携わって確信を得た。
花巻のリノベーションまちづくりを間近で見てますます。
そういえば若い頃にログハウスに興味を持ちはじめ、
ムックを何冊か買いこんできたこともあった。

新しい家も魅力的だけれど、
今年ご縁があった菊池捍邸を見ていて、
どうやら古民家に強く惹かれることにも気づいた。
向田邦子さんの作品に出てきそうな、大正〜昭和な古民家。
玄関が引き戸で、その上には丸い門灯がついている。
天井から風鈴が下がった縁側があり、小さな庭が見える。
2階はぐるりと廊下が部屋を囲んでいる。
畳の部屋でも、絨毯を敷いて籐の椅子など置いてある。
そんな家。

本書はそんな古民家でいっぱいだ。
「トトロが喜んで住みそうな家」を自ら見つけ
宮崎駿さんがイラストと写真を交えて紹介している。



いいなぁ。
こんな家、こんな部屋に住んでみたいなぁ。
寒いだろうし、生活にはなにかと不便だとは思うけど
こんな家に住んだら、丁寧な生活ができそう。

この本の奥付を見ると
「1992年7月30日4刷」と書いてある。
親父が死んだ直後だなぁ。
息子たちは5歳と3歳、
ビデオで「となりのトトロ」を見せていたころだ。
そういや、あのメイとサツキが住んでいた家にも憧れたな。
本当に久しぶりに、家の倉庫から出してきた本。
装幀もいい。

「トトロの住む家」宮崎駿:著 朝日新聞
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