風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

人生は旅

2018-12-02 | 風屋日記
何年も前、
このブログに「5年後」と題して書いたことがある。
東日本大震災の前、日常が毎日変わりなく
朝家を出て、仕事をして、夜帰るという日々だった頃だ。
それから5年後、義父が亡くなり、震災があった。
そこまでは予想していなかったけど、
息子たちは就職して独り立ちし、
その間に私は東京勤務になっていた。
実は今年、その時からさらに5年経っている。

仕事は(方向性はあまり変わらないけど)激変した。
まさかひとりで仕事をしているとは思ってもいなかった。
生活もまぁまぁ変わった。
母や義母はさらに歳をとり、特に母は歳相応になってきた。
息子たちは結婚し、孫も生まれた。
勤めていた頃と違って
野球や音楽、お茶などの趣味に時間を割かなくなった。
仕事をしていないと先々の不安にかられ
追われるような心持ちの日々で、
本を読むまとまった時間を取る余裕がなくなった。
それでも組織を動かすストレスからは解放され、
ネクタイを締めなくても良い毎日は楽だ。
体は音もなく静かに衰えてきている。

さて、これから5年経つと2023年。
私は生きているだろうか
・・・というのが冗談ではなくなっている。
孫は9歳と7歳、家内は定年を迎えているだろうし
母は90歳を超えている。
もし私が生きているとしたらどんな生活をしているのか。
勤めていた頃と違い、全く想像できない。
なにせこの4年間だって五里霧中だったのだから。
フリーになってから「人生は旅』という言葉を実感している。
明日は何があるのか、1年後は何が起きているのか。


「もし二度と帰れない旅に出るとして
 リュックひとつ分しか荷物を持てないとしたら
 あなたは何を持っていきますか?」
という問いをテレビで見たことがある。
多少の着替えとお金、タバコぐらいかな。
どこに行くかにもよるけれど
もしもう仕事をしなくていいならスマホもPCも要らない。
できることなら、旅で花巻を訪れたい(笑)
コメント
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