時刻表の地図を指でなぞっていくと
心のアルバムにしまってた懐かしい駅に着く
最後の夏だから想い出だけが欲しかった
人を傷つけてもそれを想い出にした
遠野の町に白い日記をボストンバックに詰めて来た僕に
昔々のおとぎ話でページを埋めてくれた君
明日は帰るという月夜の晩の福泉寺
好きだと口づけた ススキの野辺よ
またいつかあえるかしらとそう言って君は泣いた
きっと迎えに来るよとそう言って僕は黙った
駅までの道を青いリンゴかじった
やけにスッパイ味が僕の心にしみていた
遠野の町を自転車に乗り涼んだ笛吹き峠で
この町が好きと言った君の目は子馬のように澄んでいた
あの町に帰りたい あの頃をやり直したい
今でも残ってるだろうか 古い曲り家よ
あの町に帰りたい あの頃をやり直したい
今でも残ってるだろうか 古い曲り家よ
(詞・曲:あんべ光俊 歌:飛行船)
全国的には知られていないかもしれないが
昭和51年に岩手県ローカルで大ヒットした曲。
あの頃岩手県内に住んでいた
中学生~20代前半ぐらいの方々には
懐かしくて涙が出そうな曲だろう。
センチメンタルな旋律と
サビのリフレインが今なお胸をかきむしる。
「あの町に帰りたい あの頃をやり直したい」