風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「遠野物語」

2012-03-30 | 音楽

 時刻表の地図を指でなぞっていくと
 心のアルバムにしまってた懐かしい駅に着く
 最後の夏だから想い出だけが欲しかった
 人を傷つけてもそれを想い出にした

  遠野の町に白い日記をボストンバックに詰めて来た僕に
  昔々のおとぎ話でページを埋めてくれた君
  明日は帰るという月夜の晩の福泉寺
  好きだと口づけた ススキの野辺よ

 またいつかあえるかしらとそう言って君は泣いた
 きっと迎えに来るよとそう言って僕は黙った
 駅までの道を青いリンゴかじった
 やけにスッパイ味が僕の心にしみていた

  遠野の町を自転車に乗り涼んだ笛吹き峠で
  この町が好きと言った君の目は子馬のように澄んでいた
  あの町に帰りたい あの頃をやり直したい
  今でも残ってるだろうか 古い曲り家よ

  あの町に帰りたい あの頃をやり直したい
  今でも残ってるだろうか 古い曲り家よ

          (詞・曲:あんべ光俊 歌:飛行船)


全国的には知られていないかもしれないが
昭和51年に岩手県ローカルで大ヒットした曲。
あの頃岩手県内に住んでいた
中学生~20代前半ぐらいの方々には
懐かしくて涙が出そうな曲だろう。

センチメンタルな旋律と
サビのリフレインが今なお胸をかきむしる。
「あの町に帰りたい あの頃をやり直したい」
コメント
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