マグノリア科マグノリア(モクレン)属の花木は、世界中の人々に愛されている。原産国を中国という人もいれば、北米あたりという人もいる。中国だという人は マグノリア科代表木のモクレンやタイサンボク(泰山木)を元にしているし、ミシシッピィ州やルイジアナ州など北米が原産だという人は、キモクレンやキャンベリーなどの交配種の○○マグノリアなどが北米に多いことを元に言っている。このような野生種は、全世界で90種前後もあるという。
日本でモクレン(マグノリア)といえば、シモクレンやハクモクレンおよびタイサンボク(泰山木)や辛夷(コブシ)などだが、中国では紫木蓮や白木蓮、北米あたりでは キモクレンやアレクサンドリアなど、ヨーロッパや東南アジアや南米などにもマグノリア種の木花は多い。日本(モクレン)と異なりどこの国でも、発音は国それぞれだが 学名のMagnolia(Magnolie)をそのまま木花の名前にしている。
モクレン(マグノリア)に似ていないマグノリア即ちモクレン(紫木蓮や白木蓮)の仲間の花木も多い。コブシやサラサモクレンや泰山木に加え、ホオノキ(朴)やオオヤマレンゲやオガタマノキなどもマグノリアの仲間。北米などにも、アレクサンドリナやキモクレンやキャンベリーに加え、ガールマグノリアやスーザンマブノリアやベテイマグノリアなど○○マグノリアが多い。
このように色々な名前や姿形や性格のマグノリアがあるからか、香水などに加え 映画やドラマになったりするマグノリアが多い。1989年のドラマ(ヴィクトリア ホワイト・プロデュサー)「マグノリアの花たち」(Steel Magnolias)は、米国はルイジアナ州の小さな町の”6人”の女性たちの交流や友情を描き、1999年の映画「マグノリア」(Magnolia)/ポール トーマス アンダーソン監督は、偶然がとりもった"12人”ほどの人々の奇妙な繋がりや関係などの偶然な縁を描いている。・・→多種多様な”マグノリア”に重なる。