吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

デパートの先をゆく「アラサー」(30歳前後)女性!

2006年09月22日 | Weblog
 ここ5年、百貨店の売上高は横這い状態。伸び悩みというより必死で昨対を割らない売上高確保に躍起のようだ。アパレル・ファッションといわれる衣料品の売上げが伸びていないこともあり、何とか、仕事を終えて帰るOLという女性に立ち寄ってほしいと、食料品に力を入れたりしている。デパ地下だ。
 会社帰りの(帰路)立ち寄り客の多くは、夕食のオカズや翌朝の朝食を買う客だ。自宅近くのコンビニもあれば、スーパーマーケットも結構遅くまでやっている。デパ地下と言ってもいまは、郊外のコンビニやスーパーと競争しなければならない。ゆっくり買い物してくれるわけではないので、勤め帰りの彼女たちもデパート向きの顧客層とはいえない状況だ。
 年代幅を広げてお客様を呼ぼうとすると、余計このように郊外やほかの業態の店といろいろな競争を考慮しなければならなくなる。ターゲット(層)は絞りたいと思っているのにだ。団塊ジュニアをフォローしているうち、彼女たちも30代半ばを過ぎ、結婚したり、子供が生まれたりして、余計地元化してしまった。土日だけでなく、アフター6の働く女性や少々リッチなサイフの女性をネライたいと、”アラサー”とか言われる30歳前後の女性や働くプチセレブ女性を誘惑中なのは、デパートもセレクトショップも同じ。
 アパレル服飾雑貨など、おしゃれアイテムや少々高級なものやサービスで顧客吸引したいと思って、婦人衣料というより女性の服飾衣料や美容関連を充実させてきた。ただ、従来のプレミアム(DC)ブランドを置いても魅力的ではない。新しく上質で、時代のファッションを先取りしたブランドがほしい。衣料品各社がこぞって、新しい秋冬ブランドを出した背景だとも言える。
 プチセレブ(年収500万円以上)やミリオネーゼ(年収1000万円以上)がターゲットのようだが、彼女たち、必ずしも”デパート好き”とはいえない価値観やライフスタイルを持っている。何かでゼイタクする一方、地球環境への配慮やロハスなどを取り入れたりしている。株式や投資信託をすすめるわけでもないのだから、デパートはもっと的を得たターゲット顧客層の研究を深めなければならない。一人で来る顧客より、友達同士やまだ若くありたいと思っている母親と二人で来てくれるような、そんな顧客がデパートで、つい”いいもの”を買ってしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする