吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

令和二年コロナ禍の世情の詠句―私撰40句

2020年08月07日 | Weblog
〇三月「3/11パンデミック宣言」前後期の句:
・寄生木や宿を貸してよウイルスに ・ウイルスと花粉と戦ふマスクかな ・大暴れコロナウイルス春嵐
・荒れる春新型コロナの光の環 ・嘘デマがつくる人波白マスク ・マスクしてマスク外して眼鏡拭く


・ウイルスの陽性マップや獺祭り・逃水の運ぶコロナやホッピング・ウイルスとバッタの飛来青き踏む
・式もなく卒業する子春光る

〇四月「緊急事態宣言」の巷の句:
・ウイルスの疲れは見えず花疲れ ・ウイルスを葉裏に隠す花楓 ・コロナ風畳んだままの花衣
・病院は来るな行くなと四月馬鹿 ・ギグワーカーフリーターとどう違う春 ・三密を避ける毎日桜咲く


・死者五万感染百万さくら散る ・二週間の外出禁止花疲れ ・チキン喰ひ遅筋運動春の蠅
・かめ虫のパンデミックや春匂ふ

〇五月六月「感染一休み」期の句:
・コロナ禍の八十八夜一人居す ・感染のパンデミックや猫の恋 ・コロナ禍の外出自粛雨安居
・コとロとナ君にしないで糸をとる・終息に向かふコロナか青時雨 ・コロナ禍の自粛で一人浮巣かな


・更衣自粛太りが恨めしい ・時差出勤マスクの人ら芥子坊主 ・自粛あけ竹下通り誘蛾灯
・密嫌い花蜜探す一蛍

〇七月コロナ「第二波の兆し」の期の句:
・コロナ禍のテレワークなり長い梅雨 ・夏場所やコロナ太りの関取衆 ・梅雨青葉落し文なり永田町
・緑陰にじっと潜める総理かな ・毒消しに食す酢ダコや半夏生 ・自粛する縁側の夏蜜柑剥く


・暁の速足散歩草いきれ ・捩り花真似て運動腰捻る ・コロナ禍の拡がる列島蝉の声
・三密を避けて夏虫網に入る
コメント
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