One-Leg Playerの奮闘記

障害を持っていても松葉つえ1本でいろんなスポーツにチャレンジしています。

重い障害者スポーツにも光を

2013-10-16 00:14:00 | インポート

京都障害者スポーツ振興会の芝田徳造先生が1964年東京五輪の頃を振り返えられ、その当時の陸上審判員を務められたエピソードをある新聞記事に書いておられた。

私がとても印象に残ったのが「7年後の東京パラリンピックは、一部の障害者アスリートだけでなく、重い障害者のスポーツにも光を当てて欲しい」と芝田先生の想いが詰まった一言だったのです。

それと同時に、2009年に行われた世界陸上ベルリン大会の女子1万メートルに出場した佐伯由香里選手は142センチ32キロという小さな体で2周遅れの最下位でも全力で最後まで諦めずに明るい笑顔で走りきったシーンを思い出した。

ベルリンの会場は、佐伯選手に対してスタンディングオベーションと大歓声に包まれ彼女の走りを讃えた。走り終わった彼女は、大会マスコットの着ぐるみに抱きつき、破れた悲壮感はなく最後まで走りきった喜びと清々しい笑顔で、フィールドアナウンサーのインタビューに応えるというハプニングまであった。

日本の一部では、何であんな選手を代表に出すのかと非難する人もいたようですが、私はそうは思えずに最下位でも人に感動を与えるゴールもあることが嬉しくて、ドイツの観客の寛容さ(どんなカタチであっても頑張る人に讃美を贈る)に頭が下がる思いです。

スポーツは、すべての人のものであって、一部のエリート選手だけのものではないってことです。