ドイツのマルクス・レーム選手(28歳)は、2003年の夏、ウェイクボードの練習中に事故により右足の膝下を切断したが、2005年にはウェイクボードのドイツ・ジュニア選手権で準優勝し、2009年にはIWASジュニア世界大会で走り幅跳びの優勝者となり、2012年のロンドンパラリンピックでは、走り幅跳びで金メダル、2015年の10月には、カタールのドーハで行われた障害者世界陸上で自身が持つ障害者(T44)の走り幅跳びの世界記録を更新する8M40をマークした。
レーム選手が2014年の7月にドイツ陸上選手権で8m24というロンドン五輪の銅メダルを獲れる記録で健常者を破って優勝したことで、カーボン製の義足のお蔭で記録を伸ばしているのではと「義足の公正性」について様々な議論が巻き起こったと言う訳です。
彼としたら「フェアじゃない」と言われるくらいなら、優勝を取り消して欲しいと申し出たが、最終的にドイツ陸連は、記録は参考扱いにし優勝は取り消さず、欧州選手権への出場権は2位の選手に与えることを決めたそうです。
レーム選手は、世界のトップ・アスリートたちと肩を並べて数センチの差で勝敗を競う、そんな緊張感のある戦いに身を投じてみたい為に健常者の大会にそれを求めただけなのに、自分が新記録を樹立する度に、「彼は義足だから」と言われることに憤りを覚える。
私の記録は、トレーニングの賜物であり、義足は「一発逆転を可能にする魔法の道具ではありません。」、そして、障害の有無にかかわらず、一流のアスリートのパフォーマンスは多くの人に感動を与えると彼は言い切る。
RioのParalympicsは、9月8日~19日までです。
日本の選手だけでなく世界のパラリンピアンの活躍ぶりを
是非この機会にご覧ください。