錦織圭選手は、ATPマスターズ・パリ大会の1回戦ウクライナのスタホフスキーに敗れ2011年シーズンの男子テニスのランキングが年初の98位から24位となり、目標の50位内を達成した。
その切っ掛けになったのが、10月のマスターズ上海大会の1回戦オランダのロビン・ハーセ戦で、1セット目が0-6、2セット目が1-4とリードされ、とりあえず入れることだけに集中しようと錦織は考え、相手に打たせて、リスクを負わせるように変えたら、相手のミスが出て、自分のリズムができはじめたと言う。
錦織選手は、相手に攻められながらも、要所を上手く対処すれば、自分がリスクを負わなくても勝てるコツが分かったのです。
それからは、この上海大会でフランスのツォンガ(世界6位)を破り、2週間後のスイスの大会では、チェコのベルディヒ(世界7位)とランキング1位のジョコビッチを倒すと言う快挙を成し遂げた。
スイス大会での決勝は、憧れのフェデラー選手との試合の中で、1セット目は隙を見せないフェデラー選手の攻めに錦織選手も手も足も出なかった。
しかし、第2セットの中盤ぐらいから競り合える場面も出て来て、フェデラー選手もこのままのテンションで攻め続けると最終セットにもつれる恐れがあるので、2セット目の5-3とリードしたサービスゲームでも最後まで手を抜かなかった。
それは、錦織の才能が自分と同じ香りを感じ取り、警戒したんだろうと思う。
来季の目標は、左右に振られても耐えられるような体作りと、ケガをしないフルシーズン戦える肉体改造を行う為に、ハンマー投げの室伏広治選手の紹介でシカゴのトレーナーに体だけ鍛える生活に入るらしいですよ。