きょうの内容は、思い出しも兼ねて私が2011/9/29にブログでご紹介した「フェルデンクライス理論」の記事です。ピラティスのクオリティを上げる意味でも必要な知識として読んで頂ければ幸いです。
私もエクササイズの効果に納得がいかない時や迷った時は、この記事と動画を見て原点に帰り、もう一度自分の動きを見直すことにしています。
フェルデンクライスのレッスンは、誰でもできる簡単な動きで、筋トレやストレッチとは違い少ない力で大きな効果を得るやさしいエクササイズですが、終着点がなく、その過程は個人それぞれで、正しいか間違いかという観点から離れたものです。
このフェルデンクライスメソッドを考案したモシェ・フェルデンクライスさんは、ロシア生まれの物理学博士で、柔道のエキスパートでも知られています。
フェルデンクライス氏は、膝の大ケガで苦しんだ後、自分自身の身体を研究のために用い、彼の知識と神経生理学、生物学、周生期発達学、心理学、サイパネィクス、システム論理への深い興味とを組み合わせることにした。
彼は、歩くことを自分に再教育したのですが、そのプロセスの中で人間の機能を向上させるために脳の中枢神経システムのパワーにアクセスする非凡なシステムを開発した。それが、フェルデンクライスメソッドだったのです。
フェルデンクライスメソッドとは、人間が成長していく過程で動きを通して、私たちの能力を引き出す学習していく方法で、脳と体のエクササイズとも言われています。
また、ゆっくりと心地良い体の動きで活性化された脳は、これまでの身体の無駄な動きや力の使い方に気付きながら、どうすれば余分な力を使わずに効率よく楽に動くかを学びます。
最新の脳科学とも対応するこのメソッドへの評価は高く、世界中で教育、リハビリ、介護、運動、芸術などあらゆる分野で実践されています。
Feldenkraisに興味をもたれた方は、Movement Nature Meant Part1~4までご覧ください。
このフェルデンクライスメソッドのベースになっているのが、赤ちゃんが成長する上での動きにヒントがあったようです。ハンマー投げの室伏広治選手の脳理論にも繋がり、国枝選手には是非、参考にして頂きたいメソッドです。