土曜日の夜、録画したコピーライターの糸井重里氏(66歳)と俳優の中井貴一氏(53歳)の大人のボーイズトークは実に面白かった。
糸井氏が思い描く理想の社訓が「やさしく、つよく、おもしろく」が彼の生き方・考え方、そのものが凝縮されているように思えた。
「上司がいて怯えているような会社があったら嫌ですよね。いろんな人に問いかけたら、必ず やっぱり、優しくされると嬉しいんですよ。」と糸井氏は言う。
中井氏は、俳優とはこうあるべきだっと頑なところが彼らしいところで、また、独りが好きなくせに寂しがり屋で、人との関わりを大切にする。ちょっと不器用な感じは受けるが、彼の誠実さは実に伝わって来る。
この二人の対談の中で、とくに印象の残ったのが部分があって、糸井氏が50代の間はまだモテたらモテたということ、60歳過ぎてからモテたときは、それは同情だと思うようになったと言う意味深な ある先輩の名言に、中井氏も胸の奥にズーンと来たと言っていたのです。
中井氏が「歳を取ったから涙もろいんじゃなくて、経験値が上がったからであって、決して歳を取ったから涙もろいって言っちゃダメだと、いろいろなものの気持ちが分かるようになったことが、涙もろくなった理由だ」と言う所で対談は終わった。
今回の二人のトークは、とてもユニークな発想やユーモア溢れる会話とシリヤスで本質を突いた部分など、最強の大人のボーイズトークがアッと言う間に1時間が過ぎ去った印象を受けた。
興味のある方は、再放送が9月2日の深夜12:00、EテレでSWITCHインタビュー達人達、中井貴一×糸井重里をご覧ください。