ウェルビーイング・幸せ革命が企業を変える。と言う「幸せを感じるからこそ仕事の効率が上がる。」今仕事の常識が変わって来ている。
カギを握るのは自由に意見を言える心理的安全性が求められており、企業で進む幸せ革命の最前線を追って見ることにした。
心理的安全性とは、率直であることが許されていると感じられる状態です。正直に話せるし助けを求められ、異論を唱えることもできます。ですから心理的に安全な環境があると、より良い職場になると言う。心理的安全性が問われるリーダーの姿勢は、例えば、医療ミスについて優秀なチームではなく、発言が多いチームほど良い結果が出ていたようです。
リーダーが失敗した時に、どういう姿勢なのか、もしそこで怒ったりなんかすると、失敗しちゃダメなんだって委縮し、さらにミスが増えることになり、組織全体で見た時に失敗を許容しない風土が作られてしまうと、イノベーションが起きて来ないと言う。リーダーが如何に心理的安全性を作れるかが重要になるようです。
そこで幸福になれる最新の技術を開発した、ある有名な企業の新入社員に「チャレンジ選択」というアプリで、今日一日の行動目標を整理してスマホに打ち込むことから始まる。部署の異なる3人が、毎朝今日の宣言を投稿しなければなりません。新入社員だったら何を打ち込んで良いのか迷いますよね。そこで、16個のアプリの題名の中から1つ与えられるのです。(例として、改めて○○さんに感謝します!・最近、面白かったこと、うれしかったこと!・こんなことに興味があります。・こんなことを誰か一緒にしませんか?etc)そのチャレンジ宣言に対して、他のメンバーが応援メッセージを送り、不安を感じているのは、自分だけじゃないんだと確認できたり、応援されることで、もうひと踏ん張り自分でやってみようと励みになるそうです。
一緒に働いている人の中に、三角形を作る。このコミュニケーションの三角形がウェルビーイングを生み出す秘訣なんだそうです。この三角形がまさに人として仲間として繋がり、それを切っ掛けに会話が始まると、単なる用事じゃない結び付きが出来ることで、心理的安全性や人間関係も含めて、もっとイノベーティブな実行に繋がり、生産性が高くなり3人~4人ぐらいがデータ的にベターだと言う。
日本的ウェルビーイングの原型は、昔話にあると言う。慎ましい暮らしが幸せだと感じる人達が主人公で、怠け者や大酒のみが登場することもあるが、そんな人物にも優しい眼差しを向け、長所も短所もまるごと受容するのが日本式ウェルビーイングなのです。
◎ Well-Beingな視点でつくる幸福な組織とは - 株式会社日立製作所 フェロー 矢野和男さんに聞く