センターのblog記事「せっかくの善意のイベントも・・・」を読ませていただき、この記事を書かれた方と全く同感です。最近のテレビ局も不景気でスポンサーが付き難く、バラエティ番組やクイズ番組にお笑いの芸人の方を使ってゴールデンタイムを独占し、健康ブームに便乗し問題となったあるある大辞典のような似通った番組が増えたりとテレビ局も製作費を抑えるのに苦労しているようです。
この24時間テレビ、愛は地球を救うも当初はそんなに違和感は無かったのに、最近はどうも作為的なヤラセが多く見え隠れするのです。8歳の手足の不自由な少年が25メートルを泳ぐ場面でも明らかに前もって練習していることが分かるのに、如何にも泳ぐのが初めてのように見せたり、癌で亡くなった方の家族や現在、癌を克服し闘病中の方を密着取材したりと、家族の人たちや癌と闘っている人をそっとして上げたいのに、視聴率を稼ぐための悲しみのヒーローのように仕立て上げ、涙を誘うドラマ風に演出するやり方は、何か本筋から離れ違った方向へ導いているような気がしてなりません。
番組の構成にあたり何事も度を過ぎると逆効果になり、善意の押し付けになるばかりで、視聴者離れの要因にもなりかねないのです。しかし、この種のテーマは、とても難しく、やり過ぎると非難されるし、目立たないとチャリティーのお金は集まらないと言う矛盾を抱えています。何を優先すべきか、善意の履き違えだけは十分注意して欲しいものです。