今年も、いろんな人との出逢いがあり、やはり物事は自分が思うようには行かないってことを、身に沁みるほど思い知らされた1年でした。でも新しい人との出逢いがあり、その方たちの温かい気遣いと励ましに深く感謝しています。
まず、今年のエピソードとして、障がい者スポーツセンターの利用者さんのT君と新しく「車いすバスケのクラブサークル」を京都で作ろうとした矢先に、私が病院へ入院して、それがダメになりショックでした。T君が折角障がい者スポーツに興味を持ち始め、やる気になってくれたのに、言い出しっぺの私から中止を告げるのが、とても辛かった出来事でした。
私が想い描いていたクラブは、アダプテッド(適合)スポーツで何でもアイデア次第で誰もが参加できるクラブサークルを作ることだったのです。運動能力が優れた人だけが楽しむスポーツじゃなくて、皆がアイデアを出し合い、助け合い、楽しむスポーツ作りのアダプークラブで、要は何でもやってみようと言う趣旨の固定観念に捉われない自由なクラブを作りたかったのです。
私にとっても新たな挑戦として、プレーヤーから障がい者スポーツの指導者への第一歩だったのと、体力的にも松葉づえから車いすへの転換期でもあっただけに、とても残念な中止でした。そして、ブログの記事には書けないY家の兄弟の親戚にも災いが降りかかり、今年は皆にとっても大変な年だった気がします。
ちょっと暗いニュースばかりなので、ここでホッとするお話をお届けします。
小さな手のリレーと言う、全盲の方が朝の通勤時に体験されたことで、小学生の低学年の子供たちが、その全盲のおじさんを見て、通勤バスの乗り降りを子供の小さな手で、そのおじさんの腰に手を添えて「バスが来ましたよ。」と声掛けして、おじさんの乗り降りを10年間もお手伝いしたと言うお話だったのです。そのおじさんも会社を無事に退職することになり、そのお礼をどうしても子供たちへ伝えたくてビデオメッセージにして、子供たちの小学校へ届け、そのビデオを子供たちが見て「困った人を見かけたら、是非お手伝いする大人になりたい」と小さな手のリレーが受け継がれていくお話しに私の涙腺がゆるんでしまいました。
みなさん、来年こそは良い年を迎えられるよう、お互いに頑張りましょう。!!