ハンマー投げの室伏広治選手の父親の指導法は「練習しすぎるな」で、左右対称のマシンなどのトレーニングで、やたらと負荷をかけて同じ動作を繰り返すトレーニングは、飽きるのと、ただ疲れるだけで身につかないと室伏広治選手は説く。
彼が考案したワイルドトレーニング(網投げ、ハンマーを振り子のようにして筋肉を鍛えたり、ウチワを投げたり)は、同じ動作がない変化に富んだユニークなトレーニングばかりで、これだとケガもし難く、疲れずに爆発的な力ややる気が出るそうです。
私も同感で練習のウォーミングアップやトレーニングは一連の流れの中で行うのと楽しくなければ意味がないし、長続きしないと常に思っている。
だからウォーミングアップやトレーニングの合間にダンスの振りをイメージしたり、他のスポーツのフォームを練習したりして、楽しくて、気分転換にもなり、飽きさせることなく、体力やメンタル面でも疲れないで、いつの間にかレベルアップしているという方法をできるだけ取り入れるように心掛けています。
ロジャー・フェデラー選手も練習の中に遊び心があって、ドロップ・トリック・フェイントなどの遊ぶショットばかりを行い実に力が抜けている。ほとんどの選手は練習もしっかりするのに、フェデラーはふざけているように見えますが、試合になるとギアを入れなおすのです。
彼のショットはあらゆる面で全く別次元で、他の人は入らないショットを全部入れて来る、ロジャーのプレーは、攻めが早過ぎるし、あれだけリスクを冒してもミスしないところが凄い。
われわれ凡人には到底真似できないプレーですが、でも、練習やトレーニングにも遊び心が必要ってとこは多いに学ぶべきだと再認識させられます。