朝、5歳競走馬の腕節骨折の関節鏡手術。
その前に、黒毛和種子牛の開腹手術を頼まれたが、関節鏡手術のあとに予定を入れた。
ほとんど同時に、蹴りあって陰部近くを怪我した繁殖雌馬の診療依頼。それも、あとで。
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関節鏡手術は1時間かからないで終わる。
怪我の馬が先に来た。
馬が後ろ向きで蹴りあうと、けっこう陰部や内股を怪我することがある。
丈夫な皮膚に守られていないし、窪んでいるので力が集中するからだろう。
きのうの怪我だそうだ。
もう「外傷治療のGolden time」(一般に6-8時間。それを過ぎた傷は感染していて、一次癒合を期待しない方が良い。)をとっくにすぎている。
傷は腫れて、汚れて、感染も進行している。
それでも、鎮静剤を投与し、尾椎硬膜外麻酔をして、さらに局所浸潤麻酔もして縫合した。
陰部の横から膣内へ穿孔している傷を閉じて、
直腸の横が深く裂けているのも縫合した。
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待たせておいた子牛を診療室に入れる。
2日前から腹囲膨満して、内科治療に反応しない、とのこと。
開腹したら、腹水が汚く、消化管の一部が腹壁に癒着していた。
さらに探ると、第4胃が大きく破裂していた。
一度穿孔し、癒着して部屋をつくっていた部分が壊死して破裂したようだった。
予後不良だ。
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午後は血液検査をして、
3歳競走馬の腕節の骨折の関節鏡手術。
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きのうの月の方がきれいだった。
でも、満月じゃなかった。