私のところでは、ここ数年、馬の去勢はほとんどHenderson Castrationで行っている。
牛では豆作先生が「豆作式捻転去勢法」を発表されているので(笑)、Stone社の捻転式去勢法も紹介しておこう。
Stone社では牛用のHenderson Castration Tool も製造・販売している。
やはり電動ドリルに着けて使う。
電動ドリルはコードレスで、回転の速さが調節できるものが使いやすい。
右のような刃物つきの鉗子も使って陰嚢を切開すると速くて楽なようだ。
睾丸は自然に垂れ下がる。
この方法は、少し月齢が経った、大きい牛でとくに有効なようだ。
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Stone社のヴィデオでは、睾丸の片方ずつに鉗子をかけて別々に捻じ切っている
(左)。
引っ張らず、捻じ切れるまでまわすと、精索は何重にも捻れていて、睾丸を圧迫しても血が流れ出ることもない(右)。
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下が牛用。
う~ん、兼用できそうじゃん。
月齢がいった牛で、立位で去勢できるなら、尿道の発達が阻害されることもなく、尿石による尿道閉塞の発症も減らせるかもしれない。
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東京では脳出血の妊婦さんの救急病院への受け入れがいくつもの病院に断られたために1時間50分遅れたことが問題になっている。
脳内出血の疑いがあることが伝えられたかどうかも要点だったようだ。
いくつも思うことがある。
このあたりは分娩できる医院そのものがほとんどなくなってしまった。
脳外科と産科を備えた病院がある都会へ行くだけで2時間以上かかる。
脳内出血は、脳外科で早くに処置されても救命が難しい症例も多いだろう。
産科医の養成も、週末の病院に余剰の医療者を待機させるのも、コストの問題でもある。
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うちには麻酔をかけた馬を乗せるエアマットは二つ用意してあります。
アキチャンとこのリンクで セントレアさん(名古屋競馬のドクターかな? 不明)のブログでもちょうど去勢の話を扱ってましたが この時期が適時なんですか?
人間も性犯罪者には麻酔なしでやってあげるってのもイイかも。
馬も牛も季節にはかかわりませんね。牛は3ヶ月ころ去勢することが多いようです。
性犯罪の再犯者は去勢する国もあると聞いたことはあります。麻酔はしてやってもいいとは思いますけど(笑)。
切開器はとりあえず目から鱗です。(これを使うと生産者は驚くでしょうけれど)
使い方は刺して引くなのでしょうか。
性犯罪者を去勢するとしたら下半身麻酔の意識下で行うのはどうでしょう。
3次産業がすべてサービス化してしまうから産婦人科医のような悲劇が生じますね。
行政は非効率的に効率を追求する仕事なのかなとつくづく思います。
頭数をやるときには切開用鉗子は良さそうです。専用鉗子と電動ドリルを使うところがミソだと思うのですが、豆作流では必要ないようで・・・・それではStone社は商売になりませんね(笑)。
医業や獣医業がサーヴィス業だと言ったり、医師や獣医師が職人だと言ったりするのは間違いだと思います。サーヴィスでも、技術だけでもない部分をしっかり意識していないと、不都合が起こるからです。
色々込み入った器具は、洗浄や消毒もめんどうかと思います。
Stone社の人に私の方法を見てもらいたいものです。
どんな感想をくれるかな・・・(笑)
月齢の小さい子牛では特別な道具を使わなくても捻転式去勢法で大丈夫なようですね。STONE社のヴィデオでも言っているのですが、STONE社の器具は月齢が進んだ大きな牛にとくに有効なようです。立位でやっています。
黒毛和牛の去勢をもっと遅らせることが尿石症の発症予防に有効なら、もっと遅くに去勢してはどうなんでしょうか。
やろうやろうと思っていて忘れてたー、というのもありますが(笑)
大きくなると寝かしづらいので、立位でもやってます。
尿石症の予防というより、大きいほうが手技がやり易いです。
3ヶ月ぐらいで小さいと、精巣がタラコの如くつぶれてしまう事があってかえってやりづらいです。
性犯罪者の場合は竿も切っておいたほうが安心かと思います。
6ヶ月になると大きくて押さえるのもたいへんなのでもう少し早くやっている獣医師、農家が多いのではないでしょうか。捻転式去勢なら6ヶ月でも苦労しないということなら、尿石症予防の上では望ましい方法だと思います。
立位でやる時は保定はどうしていますか?
浅田次郎「蒼穹の昴」で中国の宦官の去勢法について読みました。竿も切るんですね。
しかし、皆さん、性犯罪者には冷たいようで(笑)。冤罪の可能性も考えると恐ろしいです。自供があって、本人の同意があれば、再犯を防ぎ、心穏やかに過ごしてもらうために去勢「してあげる」。のが良いかもしれません。
適当な大きさの枠場が普通は無いので、モクシを手いっぱい短く縛り上げて、壁などへ牛の体を押し付けて、モクシと尻尾を持っていてもらいます。
連動スタンチョンがあればモクシを使わずにできます。
性犯罪者がもし女性だったら、切る所がありませんね。
馬のようには後肢で蹴らないからできるんでしょうかね。しかし、牛も蹴るのがいるから注意が必要でしょうね。
性犯罪者は・・・・田谷医学博士に頼んでホルモン測定してもらいましょう。腹腔鏡下卵巣摘出は難しくないでしょう(笑)。