きのうは、繁殖雌馬の開腹手術をこなしてから、装蹄師さん達の勉強会に参加させてもらった。
相変わらず、とても難しい話を話術で楽しくわかりやすく説明してもらって、とても刺激になった午後だった。
A先生の話を聞けるなら、と集まった人たちも多かったように思う。
-
実際に解剖体を用いての筋肉の位置と、構造と、役割の話も複雑かつ「百聞は一見にしかず」的であった。
解剖体で確認することは私たちは機会を持てるのだが、その筋肉が馬の運動中にどういう働きをしているかを、筋電図を使って調べた研究成果を基に説明してもらう機会はこんなときでないとありえない。
それは、私のような馬医者が経験してきた、筋肉や骨や関節や神経の異常による症例で考えたことと、一致する部分と、あい反する部分があった。
それについて考え込むことは、私たちとはかなり違う歩き方、走り方、立ち方、をしている馬を理解する上でこれから先、役立ってくれる・・・・と思う。
装蹄師さん達は、もっと蹄と前肢、前肢帯、後肢の筋肉がどう構造的に機能的につながるのかわかりやすく説明してもらいたかったのではないかと思った。
-
私たち馬医者は、ばっさり筋肉が切れてしまった外傷を見て、どの筋肉が切れているか表現したい。腱や靭帯に到っては、どの腱や靭帯が切れたかで予後にかかわることが多い。
骨には腱や靭帯が付着するための出っ張りがいたる所にあり、跛行の原因ではないかと疑われることが多い。その出っ張りがどの筋肉の付着部か知っておく必要がある。
馬外科医は、筋肉の分布を知っておかないと切り分けて、その奥へ到ることができない。
馬外科の基本スキルとして、肢の筋肉、腱、靭帯、の解剖を研修しておくのは意味があるだろう。
これも、公営競馬獣医師協会の研修でやるべし。
////////
ガラスみたいなのに食べれるんダ。
ひゃっけーぞー
ゴロゴロ、スリスリしてみたけど、泥の匂いしか付かなかったナ。
-
-
-
-
午後も、競走馬の腕節の剥離骨折の関節鏡手術。
夕方、腰萎の当歳馬の廃用淘汰。
装蹄師さん達は下肢の解剖は習っているけれど、近位の解剖には疎いので勉強しましょうか。という趣旨だったようです。
神経麻痺の症例などに筋電図検査が応用できないか興味ありますね。しかし、なかなか難しいだろうと思います。
どなたの発案か興味のあるところです。
筋電図と臨床の感覚に相違があるのでしたら、それについて突き詰めてみるのも臨床家ではないでしょうか。
必ず発見があることでしょう。ニュートン力学から相対性理論くらいのイノベーションが潜んでいるかもしれません。
名前でヒトが集まってしまうhig先生やA先生はそれには少しお忙しすぎることでしょうけれども。。
あやつは寒くないんでしょうかね。たしかにすごい高機能コートとスウェーターのようです。
そういわれると、最初はくわえてみて、融けてしまうので体に着けようとしていたのかもしれません。冷たいのにね~
慢性胃炎は良くなりました。現代医学に感謝です。
オラ君の辞書には、「寒い」という言葉はなさそうですね。
BBCの映像で、リスが蛇の抜け殻をクチュクチュ噛んで体に付着させ、ガラガラヘビの風上でしっぽを振って追い払うというのがありましたが、そういうことがすべてではないように思うのです。
祝・ピロリ撃退。