先日、とある先生から骨折馬のキャスティング(ギプスの巻き方)について質問の電話があったので・・・・また、コメントでも質問いただいたので。
調教、競走での中手骨骨折は、球節関節面の外よりから縦に骨折線が走る。ひどければ外側へ開く。これが、完全縦骨折。
キャストは手術終了後に全身麻酔下で巻いているので巻きやすいという点はあるが、立位の馬でもこういう風に巻きたいと思っている。
肢のかたちがわかる程度に肢に密着している。
中手(足)骨と第一指(趾)骨が直線上になるようにしている。
ただし、後肢の場合、真っ直ぐにすると、キャストを巻いた肢が曲げられなくて長すぎ、不自由そうになる。で、最近は、後肢の場合は少し球節を屈曲させた形にしている。
下巻きに使っているのは、ストッキネット、外科用フェルト、オルテックス(全部アルケア社製;アルケアさん宣伝しておきました。サンプル、販売促進品ください。)
外科用フェルトは優れものだ。キャスト擦れを起こす場所は予想できる。球節なら種子骨の上だ。で、球節のまわりにだけ外科用フェルトを巻く。
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ちなみにギブスとギプスとどちらが正しいかご存知か?
私はギブスでもギプスでもなくキャストと呼びたいと思っている。
ギ「P」スについて詳しくはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%97%E3%82%B9
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以前紹介したコーネルカラーは何頭かに使ってもらったが、評判が良い。
ほとんどの馬はDDSPを起こさなくなるようだ。
後は、つけたまま出走するのが許されるか?
つけて調教を進めているうちに、着けなくてもDDSPを起こさなくなるかどうか?だが・・・・・
写真付でとてもわかりやすいです。
お役に立てば幸いです。
重種馬は骨折は少ないようですね。重種の骨折は、数頭しか見た記憶がありません。
コメントありがとうございます。
脱蹄した蹄葉炎とはたいへんですね。がんばってください。ぜひ経過、結果教えてください。