COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
戦争博物館

Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
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かの有名な那須戦争博物館に行ってきた。
館長の栗林氏が3月に亡くなられたという話を聞き、久しぶりに覘いてみようという気持ちになった。
受付の女性から、亡くなった氏の祭壇があるのでよろしかったら・・と言われ、それならとお参りした。
故人とはまったく面識は無いのだが、まあこれも何かの縁であろう。
(父親がなぜか栗林氏の名刺を持っていたので、まったく縁がないという訳でもないかも・笑)

Mrs.COLKIDが、どうしても中に入りたくないと言う。
軍刀など人の命を奪ったものを前にすると、体調を悪くしてしまうのだ。
車の中で待っているから、ひとりで行ってきて欲しいという。
僕は霊感がまったくないので、特に何とも思わず、ひとりで入館することにした。
行かれた経験のある方ならご存知かと思うが、ここは霊気漂うアイテムが一堂に会した強烈な博物館なのである。
小屋の中に所狭しと本物、偽物(一部は映画の撮影に使われたセット)が混ざって展示されている。
個人が長年集めたコレクションを、ただ雑然と並べただけ・・にも見える。
しかし人の命に関わった「重い」アイテムばかりなので、ちょっと他に無い異様なエネルギーを感じさせる場所になっている。

中に入ってみると、たまたま僕以外にお客がいなかった。
人気の無い冷え冷えとした館内に、ただ軍歌だけが繰り返し流れている。
さすがに気味が悪い。
いつ後ろから軍人の姿をした幽霊に肩をつかまれるかと、時々背後を確かめながら歩いた。
明治から昭和にかけての銃器、兵器、航空機のパーツ、国旗、軍服、軍装品、当時の印刷物、手紙、果ては庶民の使用した日用品まで、戦争に絡んだものは何でもかんでも展示してある。
一応系統立ててはあるのだが、並び方にあまり脈絡を感じさせなし、間違いと思われる表記もある。
古いものが大量に置かれているので、館内には骨董品に特有の埃っぽい匂いが漂う。
見ているうちに、これはあちこちで処分に困っている当時のアイテムを一手に引き受けているのだ・・ということも分かってきた。
何しろ70年~100年も前の古いもの、それも血と汗と怨念の染み込んだものばかりが大量に置かれているのだ。
展示物から発せられるエネルギーは尋常ではない。
結果的にその異様な迫力から、戦争がリアルに感じられる仕組みになっている。
確かに一見の価値はある。
しかしものがものであるだけに、そういう感覚に疎い僕でさえ、強烈な霊気のようなものを感じる。
夜中にここに行けと言われても絶対に無理である(笑)
この手のものに敏感な人は、避けておいたほうが無難かもしれない。

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