COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
消える職業
D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM
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よく10年後に消える職業・・という内容の記事がネット上に出る。
AIの登場により、現在ある職業の多くが必要なくなるという予測だ。
技術的な進化とともに消えていく職業はいつの世にもある。
その大きな変わり目が迫っていることが、誰の目にも明らかになってきたのだ。
しかし僕は、その無くなるという職業のリストを見るたびに、本当にそうだろうか・・という疑問を感じている。
といっても、本当にこの仕事が無くなるのだろうか・・という疑問ではない。
その逆で、この予測では甘いのではないか・・という疑問である。
AIといっても、今までのコンピューターの延長として捉えてはダメだ。
人間が作った計算式を高速で計算してくれる・・という既成の機械の発想である。
その計算式自体を自分で作ってしまうのがAIなのだ。
AIは機械というより生き物に近い存在かもしれない。
人間の何千万倍もの速度で仕事をこなし、夜中も休まずシミュレーションを繰り返す恐ろしく優秀なやつだ。
人間が百年かけて作ったものを、ほんの数秒で作り上げてしまい、次の数秒後にはまだ人間の到達していない見たことも無いものを作り上げていく。
しかもその速度は加速度的に上がっていく。
AIはあくまで道具であり、常に人間が使う立場にいないとダメだと言うが、相手は人間よりはるかに優秀で、人間では思いつかない未知のものを次々に作り上げてしまうのである。
当然社会も人間もそれに振り回され、一緒に変化していかざるを得なくなる。
世界を変えると言われている発明、たとえば核融合発電や量子コンピュータも、AIが完成させるであろうと言われている。
そんなの序の口で、もっとSF的な発明もどんどん実現していくだろう。
夜のうちに革命が起きて、朝起きたら違う世界になっているかもしれないのだ。
AIはある時点で人間を超えて、より高度なものになる。
人間社会が存続するには、最終的にはAIがすべてを管理する社会主義的な世の中を作るしかないと言われている。
人間がそれを行おうとすると、必ず独裁者が出てきておかしくなることは歴史が証明している。
欲得なく人類にとって最良の道を選ぶAIでないと、それは成しえないことなのだ。
当初はAIが選択肢を人間に提示し、人間がそこから選ぶ形が取られるだろうが、やがてはAI自らが最良の手段を選び、人間はAIにすべてを委ねて生きていくことになる。
さて、話が大きくなってしまったが(笑)、問題は消えてなくなるという職業の話である。
AIはやがて万能に近い能力を持つようになるので、人間が行うすべての作業をいとも簡単にこなしてしまう。
創造的な作業を含め、AIに出来ないことは無いのだ。
特定の職業が消えていくのは最初だけで、最終的にはすべての職業がAIに取って代わられるだろう。
つまり人間は働かなくていい・・ということになる。
職業という概念は無くなり、当然社会構造も根底から変わる。
芸術など人間でないと無理と思われていたことも、AIが簡単にこなしてしまうだろう。
作品作りといってもすべては物理的な作業であり、それを見て人が感動するのも、やはり脳の物理的な反応に過ぎないからだ。
順列組み合わせの創作活動を強烈な速度で繰り返せば、その隠れたメカニズムが解明され、芸術の公式が導き出されるだろう。
そうなると人間は何をして生きていけばいいのだろうか。
もちろん何もしないでじっと過ごすだけでもいいのだが、現代の人間がそれに耐えられるだろうか。
生き甲斐を失っても、人は生きていけるのだろうか。
最終目標はあくまで人類が幸福になることである。
それはAIとも共通の認識になるはずだ。
ならば、たとえ非効率的でも、人間がやる仕事を意図的に残す必要があるのではないか。
つまりこの仕事は人間にやらせてください、とAIにお願いするのである。
そうしないと自殺者ばかり出て、人類は滅んでしまうかもしれない。
まあ、今ある仕事の多くは確かにいらなくなるだろう。
生きていくために、しかたなく従事している仕事がほとんどだからだ。
人間がもっとも生き甲斐と満足を得られるのは、創造的な仕事ではなかろうか。
作品という、自分が存在した証が得られるからだ。
というわけで、恐らく芸術的な作業、職人的な作業が、人類のために残されるのではないかと思う。
人間が実際に手を使って作り上げた作品は、如何に不完全なものであったとしても、いや、不完全だからこそ、価値があると認められるかもしれない。
ではそういう分野の才能の無い人はどうしらいいのか?
心配する必要は無い。
AIが遺伝子を解析して、あなたが生まれつき持っている能力を最大限発揮できる、あなたにもっとも合った作業を探り当ててくれる。
もちろんあなたがその作業が嫌だったら断ることも出来る。
AIはとても優しくて、あなたの我がままも寛大に受け入れてくれるのである。
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既に募集しても応募がなくて授業が出来ない学校が出ています。
すべてが縮小していくのは当然なのかもしれません。