COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
バートン

D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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トリッカーズのバートンが届いた。
当初は英国のショップより取り寄せようかと考えていたが、日本国内のほうがずっと安く買えることが分かり、日本の通販サイトに注文した。
お店が在庫を持っていて、オーダーを入れたらすぐ翌日に届いた(笑)

トリッカーズのカントリー・コレクションは、本来野歩きやハンティング用に作られた靴で、悪路に踏み込んでも大丈夫なように頑丈に作られている。
雨にも強く、実用性は非常に高い。
英国のお金持ちの階層のライフスタイルに合わせてあるのだろう。
英国王室御用達の称号(ロイヤルワラント)も授かっている。
カントリー・コレクションの中で、ウイングチップの短靴のシリーズがバートンである。
無骨なデザインであるが、そこがかえって都会にマッチし、カッコいいし目立つ。
荒々しい面もあるが、物量投入型でがっちりと作られており、存在感もたっぷりある。
この靴の信仰者が多いのがよくわかる。
かなり硬い靴であるが、痛いのを我慢してしばらく履けば、やがてしなやかに足にフィットするようになる。
そうなるともう離せなくなる。
何足も買ってしまうマニアがいるところは、米国のオールデンと似ている。
足を包み込むような履き心地のオールデンと比べて、コツコツと音を立てて歩くタイプのトリッカーズは、また別の硬質な魅力を持つ。
僕にとっては2足目のバートンである。
最初に買ったものは、日本のセレクトショップ・オリジナル仕様の黒いカーフで、磨くとよく光る素晴らしい革が使われている。
かなり足に馴染んできており、現在一番のお気に入りになっている。
雨にも強く万能なので、出張の行き帰りなどは、より足に慣らせるためにも、なるべくバートンを履くようにしている。
今回購入したのは、マロン・アンティーク・カーフと呼ばれる赤みの強い濃厚なブラウンのアッパーのもの。
何種類かある革の中でも、仕上剤で経年変化を楽しめる色だという。
靴底はコマンド・ソールと呼ばれる、ブロックの大きい、ごついラバー製のものを選んだ。
かなり厚みがあるため、靴が空中に浮いたように見え、履くと身長が高くなったように感じる。
(それ以外にもダブル・レザー・ソールやダイナイト・ソールも用意されている)
正直なところ、この靴を足に慣らすのはけっこうな労力なので、次々と買ってコレクションを増やすのは、ちょっと考えてしまう。
使い古した方がカッコいい靴であるし、あまり沢山あっても履ききれない・・という感じだ。
丈夫で長く使える靴なので、とりあえずローテーション分があれば十分だろう。
しかし革製品としての迫力は相当なもので、革フェチにも強く訴えるものを持っている。
やはり最低2、3足は欲しい・・かな?(笑)
今回のバートンは2足目で、木型も1足目と同じなので、当然同じサイズを買えばいいわけだが、そこは注意が必要になる。
英国及びその周辺諸国で売られている同社の靴は、サイズがUK(英国)表示になっているのに対し、主に米国向けに作られたものはUS(米国)表示になっている。
UKとUSでは数値が0.5違うので、話がややこしいのだ。
たとえば僕が最初に買ったバートンは、青山にある日本の正規販売店で、現物に足を入れて選んだのだが、サイズは7.5であった。
ネットで調べてみると、日本向けに正規ルートで輸出されている製品は、米国向けと一緒で「輸出用」という扱いらしく、多くはUS表示になっているという。
ところが、本体にも箱にも7 1/2と書かれているだけで、それがUSなのかUKなのか、判別不能なのである。
結局インソールの接着部分を強引に剥がして、半ば破壊に近い行為までして探ったところ、靴底に「7 4444」と判が押されているのが見えた。
それが英国の工房で製造時に使われた目印で、4444という型番のラスト(木型)を使用し、サイズはUKの7である・・という意味である。
つまり7 1/2というのはUS表記の場合で、UK表記ならば7になる、ということが、これで判明したのだ。
その方法でしかサイズは判別できないと、ネットに書かれていたのだ。
今回購入した2足目は並行輸入品で、ショップのサイトにもUK表示であることが明記されていたため、ちょっと心配ではあったが、7.5ではなく7を注文した。
結果的には正解で、1足目のバートンとまったく同じ大きさのものが届いた。
なぜこんな危なっかしい表示方法を取るのだろうと思う。
販売時に分からなくなって、混乱しないのだろうか・・・
ところで価格であるが、とある有名な英国の通販サイトでは、バートンは送料込みで312.5スターリングポンドで売られている。
現在の円安の状態では、円に換算すると5万円以上になる。
さらに関税がかかることを考えると、個人輸入した場合、トータルでは6万円以上かかるだろう。
ところが日本の通販サイトで購入したら、送料込みで43,880円であった。
本体そのものが、本国より安く売られている(笑)
何でこうなるの・・という感じだ。
よほど円高の時に仕入れたものなのであろうか・・・
いずれにしても、靴を個人輸入するメリットは、現在のところほとんど無いようだ。
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