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仕事のカメラ


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

写真は子供の頃から趣味でやっていた。
そのため、会社で商品の写真を自分で撮ることも多い。
本来なら商品撮影の専門家に頼むべきなのだろうが、その予算が無くて、仕方なく自分で撮っているのだ。
都合よく、個人が機材を持っている・・ということもあるのだが・・・

仕事で使うカメラ類は、もっぱら以前使っていた古い機材である。
要は「お古」である。
(自分で使ったものは、お古とは言わないのかな・・・)
何年か前にここに載せた画像を、撮っていた機材である(笑)

で、撮影後にPhotoshopで加工するわけだ。
多くの場合、撮影が終わると、そのまま事務所のパソコンの前に行き、バックアップを取り、加工作業に入る。
もう一連の流れになっている。

ところで、商品の撮影となると、普段写真を撮る時に使うものと、機材への要求が違ってくる。
画質がどうのというより、作業が効率的に、確実に進むかどうかの方が重要になる。
それはそれで、趣味の写真とは異なる価値観であり、ある意味新鮮で面白いのだが・・・

以下に書くことは、あくまで僕の自己流の使い方で感じていることであり、もっと専門的な人なら異なってくるとは思う。
たとえば、Photoshopで切り抜くことを考えると、レンズに求められるのは、画質よりスペックである。
ボケなどはどうでもよくて、むしろキッチリはっきり写ってくれるほうがいい。

切り抜きの際、否応なく画像を拡大して見る事になる。
その際にコントラストの高いところなどで色が滲むのも問題になる。
製品と背景との境界線で色が混ざってしまうと、切り抜く際にけっこう困るのだ。

単焦点とズームの差も、むしろ普段写真を撮る時より、はっきり出るような気がする。
レンズにもよるのだろうが、手持ちのズームの画像だと、拡大してみると線が太くてボソボソした質感であるのが分かる。
町で写真を撮る時は、ズームは何となく濁りがあるな・・程度に感じていたが、仕事で使うと、それが具体的な問題点として浮かび上がってくる。

結局(手持ちの)単焦点レンズの方が、繊細にすっきり写ることから、自然にそちらを使うようになった。
個人的な趣味で使っていた頃は、そこまで使わなかったレンズが、今になってフル稼働である(笑)
ただ市場を見ると、その単焦点レンズは中古でもかなり高額で取引されおり、仕事用に使うのは何だか勿体無いかな・・とも感じている。

ボディに関しては、高解像度なものはかえって使いづらい。
バックアップに時間がかかるし、データが大きすぎて、処理している最中にパソコンが気絶でもした日には、目も当てられない。
そのため最初にデータを小さくリサイズすることから始める・・という、おかしなことをしている。
普通に現像するくらいなら問題ないが、解像度の高いデータで、いくつもレイヤーを重ねたりすると、大抵のパソコンで動きがおかしくなってくる。
壁一面に印刷するわけではないので、カタログなどに使う程度なら、最初に程ほどの大きさに縮小してしまった方が使いやすい。

一番困るのが、前にも書いたが偽色の問題である。
デジタルカメラの宿命で、被写体によって、表面におかしな模様が出てしまう場合がある。
模様を織り込んだ生地などを撮影すると、模様のパターン、撮影の角度、光の当たり方などで出るのだが、これが本当に困る。
解像度が低いカメラの方が出にくいというので、旧式のカメラを持ってきて使ってみたが、やはり出る時は出るようだ。

四苦八苦して消して(というか目立たないようにして)いるが、それにかかる時間が半端ではないし、完全に上手くいくとは限らない。
画像を何ブロックかに分けて、偽色の出ているエリアだけを区切って加工したりして、何とかごまかしている。
こんなに手間のかかることを、プロの人はどうやっているのだろう・・と思い、ネットで調べてみると、結局は専門家も同じようなやり方で加工しているようだ。

長時間やるとかなり疲労する作業である。
これは好きじゃないと出来ないな・・と思う。
プロの人たちって、結局こういう作業が好きな人たちなのかな・・・
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