COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
モールトン

D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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トリッカーズのM2508 MALTON・・・マルトンとかモールトンとか呼ばれるブーツである。
同社の代表的な製品である。
カントリーブーツというジャンルを代表すると言ってもいいほど、ポピュラーな製品である。
トリッカーズといえば、まず何と言ってもこのモデルなのだが、ブーツが苦手な僕なので、今まで手を出さずにいた。
短靴のバートンが自分の足によく合っている・・ということもあった。
バートン(M5633)はラスト4444だが、モールトン(M2508)はラスト4497Sという違う木型が使われているのだ。
4444より一回り小さい木型なので、ハーフサイズほど上を選ぶと、ちょうど同じくらいになると言われている。
というより、4444という木型が、通常よりハーフサイズ大きく作られているのだ。
木型が違うと、まるで別の履物になってしまう。
同社のモンキーブーツ(M6077)を購入したところ、強烈な靴擦れに見舞われたことは、以前書いた。
10円玉くらいの大きさの水ぶくれが踵に出来て、あまりの痛さに、歩行も困難な状態に陥ったのだ(笑)
それでブーツには恐れをなしてしまい、ずっと敬遠していた。
しかしウルヴァリンの1000マイル・ブーツを買って、時折履くようになり、ブーツも悪くないものだな・・と思うようになった。
痛い思いをしたトリッカーズのモンキーブーツは、5402Rというまったく別のラストを使っていて、同社の他のブーツとは路線の違うものだという。
モールトンなら案外いけるかもしれない・・・
試しに銀座の靴店で、モールトンを試着させてもらったところ、US8サイズが僕の足にピタッときた。
おお、予想以上にしっくりくる(笑)
それで欲しくなってしまい、UK7ハーフ(US8に相当)を通販で取り寄せたのだ。

ネットショップT-SUPPLYの別注仕様のM2508モールトンである。
ノーマル品との違いは、金色のハトメを表側に出して、ウェルトをナチュラル仕上げにしたところ。
さらに靴底はコマンドソールを採用している。
ダイナイトソールのモデルもあるのだが、雪の日の性能はイマイチなことが判ったので、コマンドソールの方を選んだ。
今年は雪がよく降るし、悪路でも「使えるブーツ」にしたかったのだ。
アッパーはブラックのボックスカーフで、磨くと光るなかなかいい革である。
悪天候の実用性という点では、同社のブラックMCやCシェードゴースと呼ばれる、より耐水性に特化した革もある。
だいぶ悩んだのだが、防水加工革特有のノッペリとした質感が好きになれなくて、今回はボックスカーフを選んだ。
実用性を重視した割には、少々ちぐはぐな選択ではあるが、色が黒いので、仮に水の染みが出来たとしても目立ちにくいだろう。
早速デビュー・・という日に、いきなり大雪になった。
窓の外を見て、やっぱり今日はやめておこうか・・と躊躇したが、思い切ってそのまま履いて出た。
逆に短靴で歩くのは厳しいほどの天候で、カントリーブーツのデビューにはうってつけの日ともいえる。
雪がブーツの上端近くの高さまで積もっており、しかも横殴りの雨、足元は深い水溜りになっている。
くるぶしより下が完全に水没してしまった。
真新しいフルブローグの模様が、水中にあるのを見た時は、さすがにしまったかな・・と思った。
新品のブーツでいきなり川の中を歩いているのと同じだ。
少し経つと、靴の内部が、ひんやりとした感触になってきた。
さすがに内部に水が染みてきたのだろう。
それでも舌革のサイド部分が、水が浸入しないように途中まで塞がっているのが、けっこう効いているようだ。
靴の内部に直接水が流れ込むことは無く、革を通してじんわりと染みてきており、靴下が濡れた感じはほとんどしない。
完全に水没させてしまったので、どうなるかと心配したが、それなりにタフに作られている。
黒は染みが目立たなくていいかと思ったが、全体が水浸しでは染みどころではない(笑)
上の写真は新品の時に撮ったものだが、初日から雪と暴風雨の洗礼を受けて、たった一日で皺が入り、年季の入った外観になった。
その後、完全に乾かすのに2日ほどかかった。(下の写真は、外から帰って、まだ全体が濡れている状態の時に撮った・笑)
まあ、トリッカーズは少々くたびれた姿の方がカッコいい。

水攻めに遭い、たった一日で一気にエージングの進んだM2508モールトン
サイズであるが、ラスト4497Sは、やはり4444とは少し形状が違う感じがする。
大きさだけではなく、履き味に違いがあるのだ。
UK7ハーフを選んだが、厚手の靴下を履いても、前後に少し余裕がある。
以前試着したUS8と、本当に同じ大きさなのだろうか?と思ったが、その時々の足の健康状態も関係しているので、何とも言えない。
幅も広めなので、もうハーフサイズ下(というと4444と同じサイズになってしまうが)でも大丈夫かもしれないと思った。
足首の部分を靴紐できっちり留めると、靴の中で足の方はけっこう余裕があり自由に動く。
ブーツならではの履き味・・と言っていいのだろうか。
しかし不快な感じはなく、靴擦れも今のところ起きる気配は無い。
このサイズでも、実用上の問題はなさそうである。
履き心地はなかなか快適で、実のところ、かなり気に入っている。
さすがに熱心なファンが多いブーツ・・というだけの事はある。
初っ端からヘビーに使ったが、そのせいもあり、早くも足に馴染んできた。
お気に入りの一足の仲間入りをしそうである。
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