COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
未公開シーン
Z9 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
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西部劇の「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」のDVDを観た。
公開当時、世間ではそこまで評価されなかったが、個人的に好きな作品で、定期的にDVDでも鑑賞している。
王道を行く西部劇で、何度観てもいいなと思う。
実は父親と最後に観た西部劇でもあり、その意味で思い入れもあるのだ。
それはそうと、DVDに映像特典で付いていた「未公開シーン集」というのを、初めて観てみた。
撮影はしたが、公開時に何らかの理由でカットして、採用されなかった映像だ。
DVDのメニューから飛べるのだが、あまり興味が無く、今まで観ようともしなかった。
数分程度の短いシーンが何篇か入っている。
しかもそれぞれに監督のケビン・コスナーのコメントまでが付いている。
カットするくらいだから、大したものではないだろうと思い込んでいた。
ところが観てみると、なぜこのシーンをカットしてしまったのだ・・というものばかりであった。
かなり重要と思われるシーンが多く含まれているのだ。
本編でストーリー上何となくあやふやになっている部分が、それらのシーンがあると明らかになる。
また映像的にも優れているシーンがあった。
これがあると無いでは、全体の分かりやすさやスケール感がかなり違ってくる。
この映像を加えて、再編集版をもう一度作り直したいくらいだ。
ケビン・コスナーも、このシーンをカットした俺の辛さを分かって欲しい・・と言っている。
中には演出上のミス、リズム感が違う・・といった、不採用の理由が明確になっているものもある。
しかしなぜこれをカットしなければならないのか、理由がはっきりしないものもある。
何となくではあるが、やはり時間の制約のようなものがあるのではないか・・と感じた。
映画は興行なので、映画会社は一日に何回放映できるか、いくら興行収入が上がるかにこだわる。
会社と監督がその点でもめるのはよく聞く話である。
「シン・ゴジラ」では、セリフを倍のスピードで話させて、時間を短縮させたというエピソードが話題になった。
会社にカットしろと言われて腹を立てた黒澤明監督が、そんなに切りたければフィルムを縦に切れ、と言ったのは有名な話である。
やはり映画の制作の現場って、実際には様々な制約に悩まされるものなのだろう。
ケビン・コスナーも泣く泣く切ったと言っていた。
まあ完全に自分の好きなように作ったら、それはそれで冗長なものになってしまうのかもしれないが・・・
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