カメラの話題


LEICA X1

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最近は、カメラに関する話題を、あまり書いていない。
写真の専門家というわけではないので、あまり知ったようにカメラのことを述べるのも、カッコ悪いと思ってのことである。
またカメラ専門のサイトや雑誌をほとんど見ないので、どういう製品が話題になっているのかも知らない。

そういう状況にあることが前提で書くが(笑)、最近の製品で気になっているのは、DXフォーマットの55-300VRというズームレンズだ。
キットレンズにも使われる比較的安価な望遠ズームである。
それにしても300mm、それもAPS-Cで300mmといえば実質450mm相当であるから、尋常でない焦点距離である。
事実上超望遠レンズといえる。

使いこなすのが大変だろうし、なぜこんな画角のレンズが必要なのかと不思議に思う。
しかし考えてみれば、運動会や発表会などで、子供の写真や動画を撮ることを考えると、確かに「普通のお父さん」にも需要があるのかもしれない。
F値が大きいのは、最近のカメラの高感度域の性能が補ってくれるのだろう。
たまたまカメラを買ったばかりの、会社に来る運送会社のお兄さんが、標準ズームでは運動会で子供を大きく写せないと嘆いていたのを思い出した。

このレンズのどこに注目しているかというと、HRIという高い屈折率のガラスをはじめて採用しているところだ。
この素材は、色収差補正の性能は他のガラスと差はないが、従来ならセラミックでしか実現しなかったほどの超高屈折率を誇り、色以外の収差補正に非常に高い効果を持つという。
(一方EDは色収差補正に効果があるが、屈折率が低いためにそれ以外の収差補正にはむしろ害が多いというから、役割がまったく違うわけだ)

この望遠レンズは、HRIを使用することでコンパクトかつ軽量に設計することが出来たという。
つまりこの製品に、この素材を使用する必然性があったのだ。
しかも実際に画質はシャープで、性能のバランスが非常によくとれていると聞く。
今後この素材は他の製品にも使われていくことであろう。

価格コムで調べると、驚くほど安い価格で売られている。
久しぶりに、ちょっと試してみたい気がしているが、それ以前にDXのボディをあまり持っていないのが問題か・・・
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